座長からのメッセージ
本ワーキンググループ(WG) は、原則第3条「地域の振興と持続可能性の向上の視点に立ち、中小企業などの環境配慮や市民の環境意識の向上、災害への備えやコミュニティ活動をサポートする」ことの実現に向け、2013年に設立されました。地域社会(コミュニティ)は、言うまでもなく金融機関の事業活動の基盤です。地域社会の持続可能な発展等のために、金融機関として取り組む具体的な施策及び課題解決について検討することが本WGのタスクです。
本WGが最初に取り上げたテーマは超高齢社会問題でした。国が推進する地域包括ケアシステムや認知症問題に関し、金融機関が果たす役割について協議を重ねました。特に認知症問題については、京都府立医科大学を中心とした産官学プロジェクト(COLTEM)と連携し、二度にわたってマルチステークホルダーが参画するシンポジムを主催しました。また、本WGが事例提供などで協力しCOLTEMが発行した「実戦!認知症の人にやさしい金融ガイド」は、頻発する認知症トラブルに悩む金融機関にとって慈雨となる画期的な内容で、本WGの大きな成果でもありました。
金融機関にとって大変重要だが、取り組の糸口を見つけることが難しい地域の問題は数多くあります。環境省が打ち出した地域循環共生圏は、環境だけでなく経済や社会といった要素も取り込んで地域の問題を俯瞰したコンセプトです。本WGでは、こうした問題の「旬」なものをテーマに選んで集中して議論し、生み出す成果にも拘っていきたいと思います。
持続可能な地域支援ワーキンググループ座長
三井住友トラスト・ホールディングス株式会社 サステナビリティ推進部 フェロー役員 兼 チーフ・サステナビリティ・オフィサー 金井 司
今後開催されるWGのご案内
2020年度は環境省が提唱する地域循環共生圏、そして環境省のESG金融ハイレベルパネルがタスクフォースを設置、議論を進めているESG地域金融とポジティブインパクトファイナンスに焦点をあて、地域と金融機関について議論いたします。今年度は預金・貸出・リース業務WGと一体化、共催にてセミナーを開催いたします。
- 地域循環共生圏オンラインセミナー第2回
「地域経済循環分析を実務に繋げよう! ~地域循環共生圏の実現に向けたツールの活用~」
日時:2020 年10月15 日(木) 14:30~16:00
預金・貸出・リース業務WGと共催
今までの活動実績
2020年度
2020年8月27日 | 「地域における金融機関のあり方を考える」オンラインセミナー「地域循環共生圏とは何か」 |
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2020年10月15日 | 「地域における金融機関のあり方を考える」オンラインセミナー「地域経済循環分析を実務に繋げよう! ~地域循環共生圏の実現に向けたツールの活用~」 |
2019年度(令和元年度)
2019年度第7回/2019年10月29日 | セミナー「地域循環共生圏と金融機関」 |
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2019年度第8回/2020年2月10日 | セミナー「生涯現役社会の構築のための企業の役割」 |
2018年度(平成30年度)
2017年度(平成29年度)
2016年度(平成28年度)
2016年度(平成28年度)第1回 | 高齢社会問題と金融機関の役割 |
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2016年度(平成28年度)第2回 | 自然資本に関する意見交換会 「ESGの“E”の視点から掘り下げるビジネスリスクと機会」 |
2015年度(平成27年度)
2015年度(平成27年度)第1回 | 成年後見制度の概要と動向 |
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2015年度(平成27年度)第2回 | シンポジウム「持続可能な地域社会の形成と高齢化社会への対応における金融機関の果たす役割とは」 |
2014年度(平成26年度)
2014年度(平成26年度)第1回 | 地域包括ケアの現状と地域金融機関への示唆 |
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2014年度(平成26年度)第2回 | 地域包括ケアに関する幸手市現地視察 |
2014年度(平成26年度)第3回 | 少子高齢化社会に対しての新たな金融機関としてのアプローチの模索 |
2013年度(平成25年度)
2013年度(平成25年度)第1回 | 少子高齢社会の現状と課題 |
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2013年度(平成25年度)第2回 | 地域包括ケアシステム |
2013年度(平成25年度)第3回 | 社会保障改革の動向とこれからの介護 |
2013年度(平成25年度)第4回 | 今年度の活動の振り返りと来年度に向けて |
2012年度(平成24年度)
※現在この年度の資料はございません。 |