資 料

2018年度(平成30年度)第1回 

緊急特別セッション「統合報告 必須開示項目の『自然資本』と金融セクター」

開催概要

日時

平成30年4月19日(木) 18:00~20:00

 

場所

三井住友信託銀行本店ビル5階 大会議室B(東京都千代田区丸の内1-4-1)※地図・アクセス

 

3プログラム

 

●イントロダクション

三井住友信託銀⾏(株) 経営企画部 サステナビリティ推進室 フェロー役員 兼 チーフ・サステナビリティ・オフィサー

(持続可能な地域⽀援WG 座⻑機関) ⾦井 司 ⽒

 

●講演
自然資本プロトコルにおける金融セクター補足書について(仮)

自然資本コアリション(Natural Capital Coalition) エグゼクティブ・ディレクター マーク・ゴーフ 氏

 

●意⾒交換会

進行・モデレーター:コンサベーション・インターナショナル・ジャパン(CIジャパン) 科学応用マネージャー 名取 洋司 氏

 

セッションの開催案内

 

開催報告

4月19日(木)午後6時より三井住友信託銀行本店にて、自然資本研究会との共催で、第1回持続可能な地域支援WGを開催いたしました。初めて夕方に開催するワーキンググループ(WG)にも関わらず21世紀金融行動原則署名機関及び自然資本研究会メンバーの合計30名ほどの参加がありました。

 

セミナーの様子

 

 

三井住友信託銀行 金井 司氏

まず三井住友信託銀行のチーフ・サステナビリティ・オフィサーであり、持続可能な地域支援WG座長である金井司氏より開会挨拶があり、その後ロンドンから来日していた自然資本コアリションのマーク・ゴーフ氏による「自然資本と金融」についての講演がありました。モデレーターと通訳は、コンサベーション・インターナショナルの名取洋司氏が担ってくださいました。

 

講演「自然資本と金融」

自然資本とは、「人々に一連の便益(フロー)をもたらす再生可能および非再生可能な天然資源(例、植物、動物、大気、水、土、鉱物)のストック」のこと。もともと、企業が自然資本に参加する理由は、リスクに対応したいということであったが、今はリスクを越えて、自然資本の機会、ビジネスチャンスを考えてというのが多くなってきたそうです。

 

自然資本コアリション マーク・ゴーフ氏

 

自然資本プロトコルは、自然資本への直接的および間接的影響(ポジティブとネガティブ)や依存度を特定、計測、価値評価し、ビジネス判断に組み込むための手順をまとめた文書です。2016年7月に公表され、その後プロトコル本文の日本語版も発表されているので、是非ご覧ください。英語以外の言葉への翻訳は日本語版が最初で、今はアラビア語も公開。今後、中国語、ポルトガル語などへの翻訳も予定されています。

 

自然資本がどう金融と関係しているのかということをより具体的に示したのが、2018年4月23日に発表される「金融と自然資本をつなげる:自然資本プロトコルの補足書」(英語のオリジナル版)です。これは、金融機関が行う融資、投資、保険業務において、自然資本への影響と依存度を考慮することに役立ちます。

 

  

セミナーの様子

 
コンサベーション・インターナショナル 名取 氏(中央)

 

補足書とは別に、同時期に金融機関による10個のケーススタディ(事例)もまとめ、発表しています。

  • Eftec(英国)
  • ASN Bank(オランダ)
  • CDC Biodiversité(フランス)
  • Karingani Game Reserve(モザンビーク)
  • Piraeus Bank(ギリシャ)
  • Kepler Cheuvreux(欧州)
  • ACTIAM(欧州)
  • Bankinter(スペイン)
  • BNP Paribas(フランス)
  • Yes Bank(インド)

 

意見交換

講演後の意見交換では、「自然資本のデータは、例えば二酸化炭素の排出量を把握するなどに比べて、より膨大になるため、大量のデータを扱う際の課題があるのではないか」、「自然資本を考慮するという取組みは大企業中心だと思うが、中小企業への対応は今後どうするつもりか」、また「このプロトコルや補足書とCDPなど既存の別のデータとどう違うのか」、などの質問が会場からあり、活発な意見交換がなされました。

 

※自然資本コアリションとは

産業界を中心に自然資本をどう評価するかということを2012年より進めていたTEEBが発展したもので、産業界だけでなく、研究者、科学、学界、会計、報告、スタンダード設定、金融、投資、政策、政府、保全、および市民など多様なステークホルダーを対象として、2014年にコアリションが発足。現在のメンバーは約250ほど。

 

講師とセミナー参加者(一部)

 

資料ダウンロード

講演資料 

 

参考資料 

 

セッションの開催案内

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