地域金融機関が伝統的に担ってきた役割に改めて光を当て、地域課題の解決と成長の両立をめざす「ESG地域金融」のコンセプトが広がりをみせています。2021年度に環境省が行ったアンケート[1]でも、93％の地域金融機関が「環境・社会に好影響を与える事業について、今後資金需要が拡大する領域と認識している」と回答しています。

 

地域において様々な課題がある中、現在最も注目されるテーマが「脱炭素社会への移行（トランジション）」です。温室効果ガス（GHG）の排出が多い産業を中心に、省エネ・燃料転換等を含む着実な脱炭素化に向けたトランジションへの取組に対するファイナンス（トランジション・ファイナンス）が、金融機関に求められています。着実なトランジションを実行するには、そのプロセスを地域でいかに描くかが重要となりますが、脱炭素という課題解決と移行の過程における所得循環を両立させる視点が必要です。

 

本セミナーでは、ESG地域金融の最新動向、地域経済のトランジションへの視点に関する解説と、地域におけるトランジション・ファイナンス実践の好事例を紹介します。セミナー後半はパネルディスカッションを行い、参加者からの質問も受け付けます。地域課題の解決に取り組む金融機関の皆様や、トランジション・ファイナンスに興味をお持ちの皆様、是非ご参加ください。21世紀金融行動原則への署名の有無にかかわらずご参加いただけます。所属先の関連部署・グループ会社等への情報展開もよろしくお願いいたします。

[1] ESG地域金融に関するアンケート調査・ヒアリング調査（2021年度）P7　

 

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プログラム（予定）

（敬称略、内容は予告なく変更することがあります）

【開会挨拶/イントロダクション】(14:00₋14:05)

・竹ケ原 啓介／（株）日本政策投資銀行 （預貸リースWG座長機関）設備投資研究所　エグゼクティブフェロー

 

【講演】ESG地域金融の動向（ESG地域金融実践ガイダンス2.1の紹介と現状）（14:05₋14:25）

・今井 亮介／環境省大臣官房 環境経済課 環境金融推進室 室長

 

【講演】中心課題である地域経済のトランジションの考え方（14:25₋14:45）

・山崎 清／価値総合研究所 執行役員

 

【事例紹介】カーボンニュートラルに向けた水島地区の２次産業の持続可能性の検討と支援体制構築に向けた研究（14:45₋15:05）

・徳田 宰一／玉島信用金庫 常勤理事 ソリューション部長

 

【パネルディスカッション・質疑応答】

地域金融機関に求められる脱炭素社会への移行に向けた取組（15:05₋15:45）

<パネリスト>

・今井 亮介（同上）

・山崎 清（同上）

・徳田 宰一（同上）

・金井 司／三井住友トラスト・ホールディングス（株）経営企画部　チーフサステナビリティオフィサー

<進行>　竹ケ原 啓介（同上）

 

【業務別ガイドライン改定案の公表・取組事例分析の結果のご共有・閉会】（15:45-16:00）

・竹ケ原 啓介（同上）

 

ダウンロード

・環境省 今井氏 講演資料

・「ESG地域金融実践ガイド2.1」の公表について

・価値総合研究所 山崎氏 講演資料

 

当日の動画視聴とアンケート結果