いちごでは、保有、運用する物件の省エネ化、耐震化、デザインリニューアル等を継続的に実施し、建物の長寿命化を図っております。
上述活動に際し、物件ごとに「建物診断カルテ」を作成し、バリューアップ余地の確認、耐震評価、リスク診断等を実施しております。
いちごでは、「心で築く、心を築く」を信条とし、既存不動産に新しい価値を創造する事業を「心築(しんちく)」と呼称しております。
【特徴】
環境・建築技術およびノウハウをグループ内で共有するため、一級建築士、構造設計一級建築士等により構成される独立した専門部署を設置し、専門的な観点から対応にあたっております。
いちごが運営する「松戸南部市場」では、一般消費者への市場開放をいち早く実施しており、地域活性化に向け、市と共同での市場祭実施や市場見学会の開催等の地域コミュニティ活動を行っております。
また、太陽光パネルを設置した自立型トイレを建設し、災害時には近隣住民の方々にご利用いただけるよう配慮しております。
【特徴】
市場見学等を含むバスツアーの実施により、他県からの来場者も誘致しております。
いちごが運営する「宮交シティ」では、建物全体の設備改修、LED設置等による省エネ運用の推進により、エネルギー消費量を削減いたしております。
また、地域密着型のショッピングセンターとして、災害時における地域住民の方々の避難場所に活用すべく、津波等に備えて館内フロアに海抜高さの表記を実施いたしております。
【特徴】
ショッピングセンター活性化に向けた館内演出においても省エネ運用を考慮し、LEDを活用いたしております。
いちごはFun to Shareの趣旨に賛同し、活動にしております。CO2削減に向け、継続的にクールビズ、ウォームビズを実施し、空調温度の管理徹底、不必要時の消灯活動等を行っております。本社帝国タワーオフィスでは、必要照度に応じ照明器具を見直し、消費電力を削減いたしております。
グループ内での啓蒙活動の一環として社内イントラを通じ、全社に環境負荷軽減への取り組みを周知いたしております。
いちごでは、基本的な価値観や倫理観を共有し、業務に反映させていくための行動規範として定める企業倫理綱領おいて、「地球環境の保全に真剣に取組み、主体的に環境負荷の低減や環境貢献活動に参加します。」と規定し、人類、社会そして地球の一員として「サステナビリティ経営」の実現を重要な経営課題としております。
いちごは、サステナビリティの推進に主体的に取組むことを目的に、下記のとおり「いちごサステナビリティ方針」を定め、環境負荷の低減や環境貢献活動に積極的に参加してまいります。
■ いちごサステナビリティ方針
1. 環境との調和
事業が地球環境に与える影響を的確に把握し、環境への負荷を最小限とするよう積極的に取組みます。
2. 省エネルギー、低炭素化と資源循環
事業の遂行にあたっては、エネルギー使用量の削減、施設等の長寿命化、節水、廃棄物の削減・リサイクル等に努め、また、グリーン調達を推進し、低炭素社会と資源循環型社会の実現を目指します。
3. 法令適応と環境管理体制の整備
環境に関わる法規制や、自ら受け入れを決めたその他の環境に関わる要求事項を順守し、環境保全に努めます。また、法規制等の動向を常に注視し、その変化に適応します。
4. 教育・啓発活動
当方針を全役職員に周知し、意識の向上を図るとともに、サステナビリティに関する教育・啓発活動を推進します。
5. サステナビリティ活動の開示等
本方針やサステナビリティに関する活動の情報開示に努め、広く社会とのコミュニケーションを図ります。また、サステナビリティに関する認証等の取得に継続的に取組みます。
【特徴】
いちごのHPにて公開しています。また、運用する投資法人においても同様に制定しております。
Jリーグは、ホームタウンの市民・行政・企業が三位一体となった支援体制を持ち、その街のコミュニティとして発展する「地域に根差したスポーツクラブ」を目指しており、スポーツ振興に留まらず、地域と一緒に街をつくることを理念として掲げております。
当社は、企業の存在意義は社会貢献であると考えており、事業活動を通じて社会的責任を果たすことを最大の目標としております。事業活動においては、地域に密着した現場主義を徹底し、地域の皆様に安心、安全、快適を提供することで、人々の生活を豊かにすることを目指しております。
J リーグの理念は、いちごの事業活動との親和性も高く、いちごは J リーグとともに地域の活性化に取り組むべく、本提携を結びました。
Jリーグでは、前述街づくりの一環として、設立趣旨に「競技場をはじめとするホームタウン環境の整備」を掲げておりますが、スタジアムの老朽化や運営費の削減等、最適な環境整備が課題の一つとなっております。いちごは、これまで培った不動産技術、ノウハウを活用し、Jリーグと一体となって、当該課題の解決に取り組んでまいります。
【特徴】
Jリーグトップパートナー唯一の不動産会社であり、不動産の観点から、地域活性化とスポーツ振興を目指しており、当社、またいちごが運用する3投資法人の株主・投資主優待も開始し、スタジアムへの集客とそれに伴う、地域活性化に寄与すべく取組んでおります。
2012年、不動産の新たな有効活用としてのクリーンエネルギー発電によるメガソーラー事業を主軸とし、物件のECO化、ECO関連コンサルティング、LEDの設置推進、LED演出による物件バリューアップ等の「クリーンエネルギー」事業を推進する「いちごECOエナジー株式会社」を設立いたしております。
いちごでは、「クリーンエネルギー」事業における太陽光発電、風力発電事業の早期事業化を推進しており、2022年11月24日現在、64基、約195.2MWの発電所が発電、売電を開始しております。他のECO発電所につきましても、早期事業化に向け、順次着工を進めています。
【特徴】
不動産運用において培ってきた技術やノウハウを最大限に活用し、長期的な視点に立って、「クリーンエネルギー」事業に取り組んでおります。地域活性化にも寄与すべく、地元企業との連携を図るとともに、地方公共団体との対話を大切にし、長期的な関係構築を図っております。
すでに発電を開始したメガソーラーにおいては、地域の小学生の再生エネルギー学習の一助となるべく、見学者用駐車場を設置する等の配慮を行っております。
米国親会社において2019年に締結した米国コロンビア大学地球研究所とのパートナーシップをさらに強化し、同大学クライメートスクールとの継続的な協働を行っています。当該研究所との協働を通じて、気候変動が資産運用に与える影響について最新の科学的知見を取り入れ、銘柄選択やポートフォリオ構築に反映しています。2022年には、中国のエネルギー政策が世界の資源需給に与える影響等について、コロンビア大学の研究者とアライアンス・バーンスタインの運用部門によるワークショップを複数回開催しました。
【特徴】
引き続き最新の研究成果を運用プロセスに取り入れるとともに、資産運用の視点を取り入れた研究を後押ししてまいります。
責任投資に係る社内向けの研修を毎月定例で実施するとともに、規制動向等についてグローバルの担当者による研修を実施しました。さらに、運用調査担当者によるエンゲージメントの実例に関する研修を実施し、継続して理解度の向上に努めました。
【特徴】
引き続き研修の充実を図ってまいります。
「資産運用会社の未来像を考えるプロジェクトシンポジウム」(日本経済新聞社等主催)などの外部機関が企画した複数の外部カンファレンスで講演を行い、アライアンス・バーンスタインが考える責任投資のあり方について広く発表しました。
【特徴】
リサーチに重点を置くアクティブ運用会社ならではの情報発信を行うことができたと考えております。
当社代表取締役社長が2022年7月に日本証券業協会主催の学生向け金融教育セミナー「大学生のための就活に役立つ金融教育セミナー」に講師として登壇し、投資について興味を持っていただくべく、投資と就職の類似性について紹介しました。また、2022年1月開催の投資信託協会、日本投資顧問業協会共催の「資産運用業フォーラム」におけるパネルディスカッション「ESGで資産と社会の未来を創る」にパネリストとして登壇し、グローバルでの潮流やアライアンス・バーンスタインでの取り組み事例などを紹介しました。
【特徴】
引き続き外部セミナーへの登壇等の活動を通じて、社会や責任投資の議論の進展に貢献してまいります。
不動産の9割以上を占める一方、不動産のプロによる管理があまりなされていない中小規模の既存ビルを主な運用対象としているいちごグループにおきまして、ミドルサイズのオフィスに入居されるテナント様の利便性、居住性の向上を図り、長期にわたりテナント様の入居満足度向上を目指すため、「いちごグループ建物管理方針」を制定し、ハード面だけでなくソフト面においても建物の長寿命化を図っております。
■ いちごグループ建物管理方針
1.「一期一会」の心
私たちは、運用している建物において、テナント様に対して常に「一期一会」のおもてなしの心を持って、管理運営を一つ一つ丁寧に行ってまいります。
また、建物は街の景観を形成する一員でもあるという認識のもと、外観や周辺環境にまで配慮した管理を行ってまいります。
2.「安心」の提供
私たちは、入居されているテナント様に「安心」を提供することを常に心がけます。
テナント様の安心・安全を第一に考え、いちごグループの有する建物管理の最高の技術による管理サービスを提供してまいります。
3.「誠実」かつ「真摯」な対応
私たちは、徹底した現場主義のもと、テナント様の声に耳を傾け、テナント様の立場に立って問題解決を図り、常に誠実かつ真摯な対応を持って建物管理に取り組んでまいります。
4. 法令等の厳格な遵守(コンプライアンスの徹底)
私たちは、適用されるすべての内外の法令、規則、社会的規範や内部ルールを厳格に遵守し、社会の良識に沿った公正で誠実な行動を行い、社会に対する責任を果たします。
【特徴】
顔の見えるAM会社として現場主義の徹底を図るとともに、建物管理のパートナーとなるPM会社と「いちごグループ建物管理方針」を共有し、いちごグループと同目線でいちご管理仕様の建物管理を実現しています。
運用物件の節電への取り組みの理解と、入居テナント様への省エネへの意識を高めていただくため、節電を呼び掛けるポスターを、エントランス等に掲示しています。
【特徴】
ポスターは東京藝術大学との産学協同プロジェクトの一環として、東京藝術大学デザイン科にて親しみやすいデザインを作成していただいております。
社内からメンバーを公募し、社会貢献プロジェクト・チームを立ち上げ、環境・災害復興支援・教育/文化・社会福祉等の活動に取り組んでいます。
[ 2022年の取組実績 ]
・ 日本語の絵本のアジア語訳
子どもの本が不足しているアジア地域(カンボジア、ラオス、ミャンマー等)に絵本を届けるために、日本語の絵本に現地言語の翻訳シールを貼付する活動を行いました。
・ 本・DVD による寄付
社員から中古の本・DVD の寄付を募り、これらの売却代金を、サッカーを中心とした障がい者スポーツ支援を行っている NPO 法人に寄付しました。
・ 社員向けセミナーの開催
アジア地域に絵本を届ける活動を行っているボランティア団体の方を講師に迎え、紛争・貧困・自然災害などで教育を受けられない人たちが、厳しい環境の中でも安心して学べる機会をつくることを目指している当該団体の活動内容・意義などを学ぶ社員向けセミナーを実施しました。
・ プロギングイベントの開催
社員を対象としたプロギング(ジョギングをしながらゴミを拾うSDGsスポーツ)のイベントを開催しました。
・ 通院中の家族のためのボランティア活動
遠方の自宅を離れて都内の専門病院で治療を受ける子どもと家族のための滞在施設を運営する団体と協力し、当該滞在施設で必要な物品の入れ替えや補充、清掃、農園作業等を行いました。
[ 2022年末までの取組予定 ]
・ NPO法人と協働し、児童養護施設にいる中高生向けにパーソナルファイナンスやESGについて考えるイベントを開催予定です。
・ 「FIT(Financial Industry in Tokyo) for Charity Run」に参加し、慈善団体への寄付を実施する予定です。
【特徴】
当プロジェクトでは、よりよい未来を創るための社会貢献の基盤整備および活動推進を行います。
グローバルに、以下の運用戦略を提供しています。(2022年9月末時点)
クライメート・ハイ・インカム戦略
二酸化炭素の排出量削減、気候変動レジリエンスの構築、革新的なソリューション提供の3つのテーマへの取り組みにより、気候変動に対してポジティブなインパクトをもたらすことが期待できる企業に選別投資を行うグローバル・クレジット運用
サステナブル・クライメート・ソリューション戦略
クリーン・エネルギー、輸送、リサイクル、資源効率、水などに関連する持続可能な気候ソリューションを提供する企業に選別投資を行うグローバル株式アクティブ運用
サステナブル新興国債券戦略
環境または社会志向の持続可能なテーマに積極的に取り組んでいると考えられる発行体やソブリン債に投資を行い、ファンダメンタルズに基づくクレジット分析とESG評価を組み合わせた新興国債券アクティブ運用
サステナブル・グローバル・テーマ型クレジット戦略
ファンダメンタルズに基づくクレジット分析とESG評価を組み合わせたグローバル・クレジット運用
サステナブル・オール・マーケット戦略
持続可能なテーマに積極的に取り組んでいると考えられる発行体の株式や債券などの資産に投資を行い、ファンダメンタルズに基づく定性アプローチと定量分析を組み合わせたマルチアセット運用
サステナブル・グローバル・テーマ型戦略
国連のサステナブル・デベロップメント・ゴールの実現に関連したテーマ中心に、定性的アプローチで運用するグローバル株式アクティブ運用
サステナブル・インカム戦略
環境または社会志向等の持続可能な投資テーマに積極的に取り組んでいると考えられる、日本を含む世界各国の様々な発行体の債券等に投資するグローバル・インカム運用
サステナブル・米国・テーマ型戦略
環境または社会志向等の持続可能な投資テーマに積極的に取り組んでいると考えられる、米国企業の株式に投資する米国株式アクティブ運用
サステナブル・欧州・ハイ・イールド戦略
環境または社会志向等の持続可能な投資テーマに積極的に取り組んでいると考えられる、主に欧州関連のハイ・イールド債券に投資する欧州クレジット運用
【特徴】
ESGの運用プロセスへのインテグレーションだけにとどまらず、サステナブルな運用目的を持つ戦略に対する顧客ニーズに応えるため、継続的に戦略ラインナップの強化を行っています。
ESGに関するグローバルでのリサーチや取り組み事例についてまとめた特別サイト「ABの責任投資」での情報公開を継続しました。また、当社のブログシリーズである「知の広場」において、「ESG投資への批判に対する4つの反論」など過去1年で36本のリサーチブログ(2021年9月末-2022年9月末)を公表し、グローバルの状況や将来に関する分析などを紹介する取り組みを行いました。
投資家の皆様にESG投資をより身近に感じていただくために、「旅」という新しいコンセプトを通じてESG 投資の ABC を解説したサイト「AB CD ESG(AB can drive Environment Social Governance)」 において6つのトピックを追加し、計12のトピックに拡充しました。さらに、幻冬舎オンラインにESGに関する記事をシリーズで寄稿し、ESG投資の普及に努めました。
【特徴】
ESG投資に関しては、運用商品の開発のみならず、グローバルな知見の情報発信などの取り組みを引き続き行ってまいります。
当社社員を対象に、各部署・チームにおける多様な人材の活用、および多様なバックグラウンドや価値観をもつ社員の働きやすさの推進を目指し、国際女性デーに当社代表取締役社長によるキャリア開発に関するスピーカーセッションや、アンコンシャス・バイアスに対応するためのワークショップ等を開催しました。
【特徴】
引き続き多様性を受容する企業文化を一層推進してまいります。
2022年7月から当社内にESG専任担当者を1名配置しました。アジア太平洋地域の責任投資推進委員会への継続的な参加や、海外拠点との連携を通じ、リソースの効率的な活用および強化を図っています。
【特徴】
引き続き体制の強化に努め、責任投資等に対する積極的な取り組みを行ってまいります。
株式および債券運用部門において、役員報酬のESG連動、気候変動に係る目標設定に加えて、現代奴隷(サプライチェーンにおける人権問題)を新たなテーマとし、グローバルに400社以上の発行体とエンゲージメントを行うエンゲージメント・キャンペーンを行いました。多くの企業と特定の事項に関する対話を行うことで、取り組み状況に関して幅広い知見を得ることを目指しています。
【特徴】
積極的なエンゲージメントを通じて長期的な運用成果の向上に努めてまいります。
国内の金融教育の発展及び個人の安定的な資産形成に貢献することを目的として、小学校高学年以上を対象とした金融教育冊子「投資を学ぼう!」を独自に制作し、自社ホームページでの無償提供を開始しました。
【特徴】
金融教育については、2022 年 4 月から高等学校の家庭科の授業で必須となったほか、政府が掲げる「新しい資本主義」においても、「資産所得倍増プラン」として、全世代的に個人金融資産を「貯蓄から投資」へシフトさせる政策が検討されるなど、重要性が増している分野と認識しています。
そうした中、当社としても、金融教育を当社のサステナビリティ経営における重要課題と位置付け、取り組みを行ってまいりました。今般制作した金融教育冊子「投資を学ぼう!」では、より若年層を対象に金融や投資を身近に感じてもらうべく、トピックの導入部分を漫画仕立てとし、さらに昨今若者に馴染みの深いソーシャルメディアの対話形式を活用することで、より興味を持って学習してもらえるように工夫しました。
この冊子では、まず「会社」について学び、会社に関わる株式と債券(社債)に関する「投資」を学習し、それらを活用した「実践編」として実際の投資手法をご紹介していくことで、長期資産形成の考え方や手法を無理なく習得できるような構成としています。