サプライとデマンドの両輪で進める地域脱炭素化の加速
─株式会社愛媛銀行─
概要
- 株式会社愛媛銀行は、全国ネットワークを活用したサステナブルファイナンス機能の高度化による課題解決支援強化と、個人向けデジタルブランチを通じた脱炭素促進を両輪とし、「企業×個人」視点で多様なステークホルダーと連携し、地域脱炭素を加速している。
- 【サプライサイド(企業/供給)】
サステナブルファイナンスを地域金融力と位置付け、営業店・本部一体の課題解決支援体制を構築。営業店向けには「SDGs支援パッケージ」と全国的なソリューションネットワークを活用し、脱炭素課題をフェーズ別に整理・可視化した「ゼロカーボンマネジメントスキーム」を構築。SDGs経営立ち上げ支援サービス等を起点とし省エネ診断、排出量算定、開示まで段階的に専門家とマッチングし、企業に伴走する仕組みを確立している。本部では、企業KPIに対応した最適な支援先を提示するマトリクス検索システムを構築し、支援の質の標準化および人材育成を実現している。 - 【デマンドサイド(個人/需要)】
個人向けデジタルブランチ「HandyBank支店」を展開。ひめぎんアプリとATMを融合し、スマホ完結型の利便性向上とペーパーレス化等によってCO2削減を推進する。さらに地元自治体や企業と連携しSNSやひめぎんアプリを通じて、愛媛の魅力を全国に発信することで地元企業の支援へ取組む「HandyBankプロジェクト」を展開。
実績
- ESG関連投融資実行累計額 (2023年4月~2025年3月末時点) 557億円
- HandyBank支店開設/HandyBankプロジェクト開始(2025年3月24日)
➡ペーパーレスに伴うCO2削減量 約4.76t₋CO2
該当原則
原則1 原則3 原則5
選定理由
- 「地域企業(供給側)」と「個人(需要側)」という、地域に重要な両面に働きかけ、地域脱炭素に向けた取組を具体的に始動している。企業向けには脱炭素課題をフェーズ別に可視化し、営業店が取組状況に応じて専門人材・ソリューションをつないで伴走支援できる体制を整備。個人向けにはデジタルブランチを通じ、ペーパーレス化等によるCO2削減と社会課題解決を後押ししている。
- 企業支援に加え、個人向けデジタルブランチを通じた脱炭素促進や地域発信など、「できることから前向きに広げていく」姿勢が印象的である。地域金融機関としての足元を大切にしながらも、挑戦を止めないエネルギーが感じられる取組である。
以上から、選定委員長賞に選定する。

