「いちごグループ建物管理方針」の徹底

「いちごグループ建物管理方針」の徹底

不動産の9割以上を占める一方、不動産のプロによる管理があまりなされていない中小規模の既存ビルを主な運用対象としているいちごグループにおきまして、ミドルサイズのオフィスに入居されるテナント様の利便性、居住性の向上を図り、長期にわたりテナント様の入居満足度向上を目指すため、「いちごグループ建物管理方針」を制定し、ハード面だけでなくソフト面においても建物の長寿命化を図っております。■いちごグループ建物管理方針1.「一期一会」の心私たちは、運用している建物において、テナント様に対して常に「一期一会」のおもてなしの心を持って、管理運営を一つ一つ丁寧に行ってまいります。また、建物は街の景観を形成する一員でもあるという認識のもと、外観や周辺環境にまで配慮した管理を行ってまいります。2.「安心」の提供私たちは、入居されているテナント様に「安心」を提供することを常に心がけます。テナント様の安心・安全を第一に考え、いちごグループの有する建物管理の最高の技術による管理サービスを提供してまいります。3.「誠実」かつ「真摯」な対応私たちは、徹底した現場主義のもと、テナント様の声に耳を傾け、テナント様の立場に立って問題解決を図り、常に誠実かつ真摯な対応を持って建物管理に取り組んでまいります。4.法令等の厳格な遵守(コンプライアンスの徹底)私たちは、適用されるすべての内外の法令、規則、社会的規範や内部ルールを厳格に遵守し、社会の良識に沿った公正で誠実な行動を行い、社会に対する責任を果たします。【特徴】顔の見えるAM会社として現場主義の徹底を図るとともに、建物管理のパートナーとなるPM会社と「いちごグループ建物管理方針」を共有し、いちごグループと同目線でいちご管理仕様の建物管理を実現しています。

国連責任投資原則(PRI)への署名及びESG方針に則った投資活動の推進

2013年4月、日本に本社を置くプライベート・エクイティ運用会社として初めて国連責任原則(PRI)への署名を行い、投資活動を通じて、原則の実践に努めています。2015年3月、責任投資原則にかかる基本方針に従い、ESG方針を策定し、環境法規制、労働安全衛生関連規制の遵守、投資先企業のコーポレートガバナンスの強化、反社会的勢力の排除、現地法規制の遵守等に積極的に取組んでいます。またPRIロンドン本部によるPRIアセスメントを受け、その向上に努めています。

役職員によるボランティア活動への参加

グループ会社の東京海上日動あんしん生命が毎年主催している『タオル帽子製作会』に参加しています。抗がん剤治療により頭髪が抜け落ちてしまうがん患者さんのために、1枚のタオルから帽子を作成する活動です。シャンティ国際ボランティア会が主催する『絵本を届ける運動』に参加しています。絵本がほとんど出版されていない、読み書きができない子供たちへ、日本で出版された絵本に各言語の翻訳シールを貼り、子供たちが母語で読める絵本として届ける活動です。

環境に配慮した企業活動

LEDライトの使用、不必要時の消灯活動、クールビズ、ウォームビズを実施、WEB会議導入によるペーパーレス化の推進に取組むことで、環境に配慮した企業活動を行っています。

エコキャップ運動

NPO法人グループMATEを通じ、売却金を「世界の子どもにワクチンを日本委員会」に寄付しています。身近なものを活用した社会貢献活動として、従来、廃棄していたペットボトルキャップを分別し、リサイクルするという取組みを実施しています。当該取組みは、役職員の環境保全意識向上にも繋がっています。

CSR活動としてのコーポレートアクション

いちごはFuntoShareの趣旨に賛同し、活動にしております。CO2削減に向け、継続的にクールビズ、ウォームビズを実施し、空調温度の管理徹底、不必要時の消灯活動等を行っております。本社帝国タワーオフィスでは、必要照度に応じ照明器具を見直し、消費電力を削減いたしております。また、発生予定電力使用量、印刷用紙等を前提に環境負荷をカーボン・オフセットにより解消し、上場不動産会社初となるカーボン・ゼロ化を実現いたしております。グループ内での啓蒙活動の一環として社内イントラを通じ、全社に環境負荷軽減への取り組みを周知いたしております。

ESG運用やSDGsに関する知識の共有化

シンポジウムやセミナーの開催・共催、メディアへの取材協力等を通じたESG運用やSDGsに関する知識の共有化【特徴】具体的には、以下の取り組みを行いました。・環境省主導のSDGsステークホルダーズミーティングにてSDGsファンドに関する取組をご紹介しました。・東京マーケットワイドでSDGsについてお話をさせていただきました。・21世紀金融行動原則・UNEPFI・環境省共催セミナー「SDGs達成に向けた積極的な投融資~ポジティブインパクト金融原則」にて、弊社スタッフが所属するPRISDGsActiveOwnershipWorkingGroupの最新情報の共有化と、SDGsファンドについてお話をさせていただきました。・全国地方銀行協会が主催した「IR担当者情報連絡会」にて、ESG運用やSDGsに関してお話しをさせていただきました。・その他、弊社スタッフが以下の書籍・論文等を執筆し、知識の共有化を行いました。(書籍)『財務・非財務情報の実効的な開示―ESG投資に対応した企業報告』(商事法務、2018年3月)『ESG投資の研究:理論と実践の最前線』(一灯舎、2018年8月、共著)(論文・記事等)2018年:「SDGsを巡る潮流と株式投資の視点―SDGsファンドの経験から―」『月刊資本市場』(396),4-12.「ESG投資とは」『地銀協月報』(692),8-12.「「実質的」なスチュワードシップ活動とESG評価の役割:運用機関における取組みの現在」『ビジネス法務』18(3),47-51.「有価証券報告書「事業等のリスク」欄における気候変動リスクの記述状況の分析:TCFD最終報告書のリスク分類を参照して」『サスティナブルマネジメント』17,118-134.「開示情報量と企業による印象操作がESG評価に及ぼす影響についての一考察」『日本経営倫理学会誌』25,111-127.2017年:「スチュワードシップ・コードの運用上の論点」『法の支配』(186),104-119.「非財務情報が将来業績予想・投資判断に与える影響」『企業会計』69(9),1197-1204.「新しい時代における証券アナリストの役割:資本市場の適正な機能を保つために」『証券アナリストジャーナル』55(5),51-59.「ICGNの役員報酬ガイダンス:グローバル投資家の業務執行・非業務執行の役員報酬への視点」『旬刊商事法務』(2127),4-9.(共著)

社会貢献プロジェクト「ABJActAheadProject」の推進

社内からメンバーを公募し、社会貢献プロジェクト・チームを立ち上げ、環境・災害復興支援・教育/文化・社会福祉を中心に以下の活動に取り組んでいます。[2018年の取組実績]・バリアフリーマップ作りNPO法人LivewithDreamの方々と共に、バリアフリーマップを作成しました。簡単なトレーニングの後、参加者は実際に車椅子に乗って所定の場所で実地調査を行いました。・会社近辺の清掃活動始業前の時間に八重洲さくら通りなどの会社近辺で、揃いのTシャツを着て清掃活動(30分)を行いました。[2018年末までの取組予定]・「FIT(FinancialIndustryinTokyo)forCharityRun」への参加を通じた慈善団体への寄付実施・児童養護施設の児童向けオフィスツアーおよびクリスマス・パーティーの企画・運営【特徴】当プロジェクトでは、よりよい未来を創るための社会貢献の基盤整備および活動推進を行います。

ESG関連の投資商品の開発

グローバルに、以下の運用戦略を新たに立ち上げました。1)ESG地方債インパクト戦略(2016年5月)教育、衛生、環境などの面で地域社会や経済に有益と評価できる米国地方債を対象とした債券運用2)ESGレスポンシブル・グローバル・ファクター戦略(2016年9月)MSCIACWISRI指数をベンチマークとし、反社会的なセクターを除外した上で、ESG面でクオリティの高い企業中心に、定量的アプローチで運用するファクター株式運用3)グローバル・サステナブル・テーマ戦略(2016年11月)国連のサステナブル・デベロップメント・ゴールの実現に関連したテーマ中心に、定性的アプローチで運用するアクティブ株式運用(従来のテーマ株式戦略の内容を変更)以下の運用戦略を計画中です。4)サステイナブル・グローバル・シーマティック・クレジットファンダメンタルズに基づくクレジット分析とESG評価を組み合わせたグローバル・クレジット運用5)グローバルESGインプルーバーズESGを改善しつつある企業、および優れたESGを有しながら市場に見過ごされている企業に投資し、市場の再評価によるアルファ獲得を目指すアクティブ株式運用【特徴】ESGの運用プロセスへのインテグレーションではなく、ESGによりフォーカスした投資商品に対する顧客ニーズに応えるため、運用及びリサーチの社内リソースを活用し新商品の開発を行っています。

卸売市場「松戸南部市場」における地域貢献活動

いちごが運営する「松戸南部市場」では、一般消費者への市場開放をいち早く実施しており、地域活性化に向け、市と共同での市場祭実施や市場見学会の開催等の地域コミュニティ活動を行っております。また、太陽光パネルを設置した自立型トイレを建設し、災害時には近隣住民の方々にご利用いただけるよう配慮しております。【特徴】市場見学等を含むバスツアーの実施により、他県からの来場者も誘致しております。

大規模ショッピングセンター「宮交シティ」におけるサステナブルへの対応

いちごが運営する「宮交シティ」では、建物全体の設備改修、LED設置等による省エネ運用の推進により、エネルギー消費量を削減いたしております。また、地域密着型のショッピングセンターとして、災害時における地域住民の方々の避難場所に活用すべく、津波等に備えて館内フロアに海抜高さの表記を実施いたしております。【特徴】ショッピングセンター活性化に向けた館内演出においても省エネ運用を考慮し、LEDを活用いたしております。

ESG課題への取り組み方針の策定と確認

【取り組み方針の策定】ESG課題への高いレベルの関心を持ち、継続して環境負荷の低減と地域社会への貢献に取り組んでいくために、独自の「環境憲章」と「責任不動産投資に係る基本方針」を策定しています。また、以下のような機関への署名を行い、取り組み方針に反映しています。・「責任投資原則(PRI)」への署名・「モントリオール・カーボン・プレッジ」への署名・「国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEPFI)」への署名・「国連グローバル・コンパクト(UNGC)」への署名【取り組みの確認】四半期に一度、社長を委員長とするサステナビリティ・コミッティーを開催し、運用会社及び各ファンドにおける取り組み目標と進捗状況の確認を行い、当コミッティにおける資料と議事録を全社員に公開しています。

GRESB(グローバル不動産サステナビリティ・ベンチマーク)への参加

当社の運用する日本リテールファンド投資法人及び産業ファンド投資法人は、世界の有力な機関投資家が加盟し、不動産会社やファンドレベルでのサステナビリティへの取り組みを評価する調査として高く注目されている「GRESB(グローバル不動産サステナビリティ・ベンチマーク)」に積極的に参加しています。2018年に実施されたGRESB評価において、日本リテールファンド投資法人は、最上位の「GreenStar」を4年連続で取得すると同時に、5Starを獲得しました。産業ファンド投資法人も、最上位の「GreenStar」を6年連続で取得すると同時に4Starを獲得しました。毎年実施される当評価でのスコア維持・向上を目指すことにより、各ファンドのESGへの具体的な取り組みを促進しています。

日本リテールファンド投資法人での気候変動情報開示

日本リテールファンド投資法人は、気候変動情報開示に対する活動を評価する国際団体である「CDP気候変動プログラム」にJ-REITとして2016年に初参加し、その後も継続的に参加しています。温室効果ガスの排出や気候変動による事業リスク・機会などの質問書への回答を通じて、テナントやPM会社など多様なステークホルダーと協力し、候変動問題への取り組みを促進しています。

節電啓蒙活動の推進(節電ポスターの制作・掲示)

運用物件の節電への取り組みの理解と、入居テナント様への省エネへの意識を高めていただくため、節電を呼び掛けるポスターを、エントランス等に掲示しています。【特徴】ポスターは東京藝術大学との産学協同プロジェクトの一環として、東京藝術大学デザイン科にて親しみやすいデザインを作成していただいております。

「クリーンエネルギー」事業におけるメガソーラーの事業化推進

2012年、不動産の新たな有効活用としてのクリーンエネルギー発電によるメガソーラー事業を主軸とし、物件のECO化、ECO関連コンサルティング、LEDの設置推進、LED演出による物件バリューアップ等の「クリーンエネルギー」事業を推進する「いちごECOエナジー株式会社」を設立いたしております。いちごでは、「クリーンエネルギー」事業におけるメガソーラー事業の早期事業化を推進しており、2018年10月現在、39基、約112MWの発電所が発電、売電を開始しております。他のメガソーラーにつきましても、早期事業化に向け、順次着工を進めています。2017年9月には関東最大の太陽光発電所である「いちご昭和村生越ECO発電所」も売電を開始しました。【特徴】不動産運用において培ってきた技術やノウハウを最大限に活用し、長期的な視点に立って、「クリーンエネルギー」事業に取り組んでおります。地域活性化にも寄与すべく、地元企業との連携を図るとともに、地方公共団体との対話を大切にし長期的な関係構築を図っております。すでに発電を開始したメガソーラーにおいては、地域の小学生の再生エネルギー学習の一助となるべく、見学者用駐車場を設置する等の配慮を行っております。

建物の長寿命化に向けた取り組み(心築事業)

いちごでは、保有、運用する物件の省エネ化、耐震化、デザインリニューアル等を継続的に実施し、建物の長寿命化を図っております。上述活動に際し、物件ごとに「建物診断カルテ」を作成し、バリューアップ余地の確認、耐震評価、リスク診断等を実施しております。いちごでは、「心で築く、心を築く」を信条とし、既存不動産に新しい価値を創造する事業を「心築(しんちく)」と呼称しております。【特徴】環境・建築技術およびノウハウをグループ内で共有するため、一級建築士、構造設計一級建築士等により構成される独立した専門部署を設置し、専門的な観点から対応にあたっております。

産業ファンド投資法人での環境認証取得

産業ファンド投資法人の保有する物件の環境性能が評価され、以下の認証を受けています。【CASBEE】不動産環境認証・IIF福岡箱崎ロジスティクスセンターⅡSランク・IIF柏ロジスティクスセンターAランク・IIF入間ロジスティクスセンターAランク・IIF東大阪ロジスティクスセンターAランク・IIF京田辺ロジスティクスセンターAランク自治体版・IIF川崎サイエンスセンター川崎Aランク・IIF広島ロジスティクスセンター広島B+ランク・IIF西宮ロジスティクスセンター増築棟建築(新築)B+ランク【DBJGreenBuilding認証】・IIF広島ロジスティクスセンター(4つ星)・IIF越谷ロジスティクスセンター(4つ星)・IIF野田ロジスティクスセンター(4つ星)・IIF神戸ロジスティクスセンター(3つ星)・IIF鳥栖ロジスティクスセンター(3つ星)【BELS評価】・IIF柏ロジスティクスセンター(5つ星)・IIF横浜都筑ロジスティクスセンター(5つ星)・IIF広島ロジスティクスセンター(4つ星)・IIF西宮ロジスティクスセンター増築棟(4つ星)・IIF厚木ロジスティクスセンターⅢ(2つ星)・IIF品川ITソリューションセンター(2つ星)・IIF川崎サイエンスセンター(2つ星)・IIF羽田空港メインテナンスセンター(2つ星)

日本リテールファンド投資法人での環境認証取得

日本リテールファンド投資法人の保有する物件の環境性能が評価され、以下の認証を受けています。【DBJGreenBuilding認証】・Gビル吉祥寺02(3つ星)・Gビル御堂筋02(2つ星)・MARINE&WALKYOKOHAMA(3つ星)・m-シティ豊中(2つ星)・かみしんプラザ(3つ星)・ビックカメラ立川(3つ星)・西友ひばりケ丘(2つ星)・PIVO和泉中央(1つ星)・ラ・ポルト青山(1つ星)・mozoワンダーシティ(5つ星)・ならファミリー(4つ星)・あびこショッピングプラザ(4つ星)・なるぱーく(4つ星)・おやまゆうえんハーヴェストウォーク(4つ星)・川崎ルフロン(4つ星)・DFSTギャラリア沖縄(4つ星)・京都ファミリー(4つ星)・ジャイル(3つ星)・Gビル自由が丘01(B館)(2つ星)・Gビル自由が丘01(A館)(2つ星)【CASBEE】・イオン板橋ショッピングセンター(Sランク)・イオン那覇ショッピングセンター(Sランク)・イトーヨーカドー四街道店(Sランク)・アリオ鳳(Sランク)・イオンモール神戸北(Sランク)・イオンモール大和(Sランク)・イオンモール札幌苗穂(Sランク)・イオンモール札幌発寒(Sランク)・イオンモールむさし村山(Sランク)・イオンモール鶴見緑地(Sランク)・イオンモール伊丹(Aランク)・東戸塚オーロラシティ(Sランク)【BELS評価】・Gビル自由が丘01(B館)(4つ星)

「いちごサステナビリティ方針」の制定

いちごでは、基本的な価値観や倫理観を共有し、業務に反映させていくための行動規範として定める企業倫理綱領おいて、「地球環境の保全に真剣に取組み、主体的に環境負荷の低減や環境貢献活動に参加します。」と規定し、人類、社会そして地球の一員として「サステナビリティ経営」の実現を重要な経営課題としております。いちごは、サステナビリティの推進に主体的に取組むことを目的に、下記のとおり「いちごサステナビリティ方針」を定め、環境負荷の低減や環境貢献活動に積極的に参加してまいります。■いちごサステナビリティ方針1.環境との調和事業が地球環境に与える影響を的確に把握し、環境への負荷を最小限とするよう積極的に取組みます。2.省エネルギー、低炭素化と資源循環事業の遂行にあたっては、エネルギー使用量の削減、施設等の長寿命化、節水、廃棄物の削減・リサイクル等に努め、また、グリーン調達を推進し、低炭素社会と資源循環型社会の実現を目指します。3.法令適応と環境管理体制の整備環境に関わる法規制や、自ら受け入れを決めたその他の環境に関わる要求事項を順守し、環境保全に努めます。また、法規制等の動向を常に注視し、その変化に適応します。4.教育・啓発活動当方針を全役職員に周知し、意識の向上を図るとともに、サステナビリティに関する教育・啓発活動を推進します。5.サステナビリティ活動の開示等本方針やサステナビリティに関する活動の情報開示に努め、広く社会とのコミュニケーションを図ります。また、サステナビリティに関する認証等の取得に継続的に取組みます。【特徴】いちごのHPにて公開しています。また、運用する投資法人においても同様に制定しております。