大規模ショッピングセンター「宮交シティ」におけるサステナブルへの対応

大規模ショッピングセンター「宮交シティ」におけるサステナブルへの対応

いちごが運営する「宮交シティ」では、建物全体の設備改修、LED設置等による省エネ運用の推進により、エネルギー消費量を削減いたしております。
また、地域密着型のショッピングセンターとして、災害時における地域住民の方々の避難場所に活用すべく、津波等に備えて館内フロアに海抜高さの表記を実施いたしております。

【特徴】
ショッピングセンター活性化に向けた館内演出においても省エネ運用を考慮し、LEDを活用いたしております。

CSR活動としてのコーポレートアクション

いちごはFun to Shareの趣旨に賛同し、活動にしております。CO2削減に向け、継続的にクールビズ、ウォームビズを実施し、空調温度の管理徹底、不必要時の消灯活動等を行っております。本社帝国タワーオフィスでは、必要照度に応じ照明器具を見直し、消費電力を削減いたしております。
グループ内での啓蒙活動の一環として社内イントラを通じ、全社に環境負荷軽減への取り組みを周知いたしております。

「いちごサステナビリティ方針」の制定

いちごでは、基本的な価値観や倫理観を共有し、業務に反映させていくための行動規範として定める企業倫理綱領おいて、「地球環境の保全に真剣に取組み、主体的に環境負荷の低減や環境貢献活動に参加します。」と規定し、人類、社会そして地球の一員として「サステナビリティ経営」の実現を重要な経営課題としております。
いちごは、サステナビリティの推進に主体的に取組むことを目的に、下記のとおり「いちごサステナビリティ方針」を定め、環境負荷の低減や環境貢献活動に積極的に参加してまいります。

■いちごサステナビリティ方針
1. 環境との調和
事業が地球環境に与える影響を的確に把握し、環境への負荷を最小限とするよう積極的に取組みます。

2. 省エネルギー、低炭素化と資源循環
事業の遂行にあたっては、エネルギー使用量の削減、施設等の長寿命化、節水、廃棄物の削減・リサイクル等に努め、また、グリーン調達を推進し、低炭素社会と資源循環型社会の実現を目指します。

3. 法令適応と環境管理体制の整備
環境に関わる法規制や、自ら受け入れを決めたその他の環境に関わる要求事項を順守し、環境保全に努めます。また、法規制等の動向を常に注視し、その変化に適応します。

4. 教育・啓発活動
当方針を全役職員に周知し、意識の向上を図るとともに、サステナビリティに関する教育・啓発活動を推進します。

5. サステナビリティ活動の開示等
本方針やサステナビリティに関する活動の情報開示に努め、広く社会とのコミュニケーションを図ります。また、サステナビリティに関する認証等の取得に継続的に取組みます。

【特徴】
いちごのHPにて公開しています。また、運用する投資法人においても同様に制定しております。

Jリーグトップパートナーに就任

Jリーグは、ホームタウンの市民・行政・企業が三位一体となった支援体制を持ち、その街のコミュニティとして発展する「地域に根差したスポーツクラブ」を目指しており、スポーツ振興に留まらず、地域と一緒に街をつくることを理念として掲げております。
当社は、企業の存在意義は社会貢献であると考えており、事業活動を通じて社会的責任を果たすことを最大の目標としております。事業活動においては、地域に密着した現場主義を徹底し、地域の皆様に安心、安全、快適を提供することで、人々の生活を豊かにすることを目指しております。
J リーグの理念は、いちごの事業活動との親和性も高く、いちごは J リーグとともに地域の活性化に取り組むべく、本提携を結びました。
Jリーグでは、前述街づくりの一環として、設立趣旨に「競技場をはじめとするホームタウン環境の整備」を掲げておりますが、スタジアムの老朽化や運営費の削減等、最適な環境整備が課題の一つとなっております。いちごは、これまで培った不動産技術、ノウハウを活用し、Jリーグと一体となって、当該課題の解決に取り組んでまいります。

【特徴】
Jリーグトップパートナー唯一の不動産会社であり、不動産の観点から、地域活性化とスポーツ振興を目指しており、当社、またいちごが運用する3投資法人の株主・投資主優待も開始し、スタジアムへの集客とそれに伴う、地域活性化に寄与すべく取組んでおります。

「いちごグループ建物管理方針」の徹底

不動産の9割以上を占める一方、不動産のプロによる管理があまりなされていない中小規模の既存ビルを主な運用対象としているいちごグループにおきまして、ミドルサイズのオフィスに入居されるテナント様の利便性、居住性の向上を図り、長期にわたりテナント様の入居満足度向上を目指すため、「いちごグループ建物管理方針」を制定し、ハード面だけでなくソフト面においても建物の長寿命化を図っております。

■いちごグループ建物管理方針
1.「一期一会」の心
私たちは、運用している建物において、テナント様に対して常に「一期一会」のおもてなしの心を持って、管理運営を一つ一つ丁寧に行ってまいります。
また、建物は街の景観を形成する一員でもあるという認識のもと、外観や周辺環境にまで配慮した管理を行ってまいります。

2.「安心」の提供
私たちは、入居されているテナント様に「安心」を提供することを常に心がけます。
テナント様の安心・安全を第一に考え、いちごグループの有する建物管理の最高の技術による管理サービスを提供してまいります。

3.「誠実」かつ「真摯」な対応
私たちは、徹底した現場主義のもと、テナント様の声に耳を傾け、テナント様の立場に立って問題解決を図り、常に誠実かつ真摯な対応を持って建物管理に取り組んでまいります。

4. 法令等の厳格な遵守(コンプライアンスの徹底)
私たちは、適用されるすべての内外の法令、規則、社会的規範や内部ルールを厳格に遵守し、社会の良識に沿った公正で誠実な行動を行い、社会に対する責任を果たします。

【特徴】
顔の見えるAM会社として現場主義の徹底を図るとともに、建物管理のパートナーとなるPM会社と「いちごグループ建物管理方針」を共有し、いちごグループと同目線でいちご管理仕様の建物管理を実現しています。

節電啓蒙活動の推進(節電ポスターの制作・掲示)

運用物件の節電への取り組みの理解と、入居テナント様への省エネへの意識を高めていただくため、節電を呼び掛けるポスターを、エントランス等に掲示しています。

【特徴】
ポスターは東京藝術大学との産学協同プロジェクトの一環として、東京藝術大学デザイン科にて親しみやすいデザインを作成していただいております。

「クリーンエネルギー」事業におけるメガソーラーの事業化推進

2012年、不動産の新たな有効活用としてのクリーンエネルギー発電によるメガソーラー事業を主軸とし、物件のECO化、ECO関連コンサルティング、LEDの設置推進、LED演出による物件バリューアップ等の「クリーンエネルギー」事業を推進する「いちごECOエナジー株式会社」を設立いたしております。
いちごでは、「クリーンエネルギー」事業におけるメガソーラー事業の早期事業化を推進しており、2020年10月末現在、50基、約147MWの発電所が発電、売電を開始しております。他のメガソーラーにつきましても、早期事業化に向け、順次着工を進めています。

【特徴】
不動産運用において培ってきた技術やノウハウを最大限に活用し、長期的な視点に立って、「クリーンエネルギー」事業に取り組んでおります。地域活性化にも寄与すべく、地元企業との連携を図るとともに、地方公共団体との対話を大切にし、長期的な関係構築を図っております。
すでに発電を開始したメガソーラーにおいては、地域の小学生の再生エネルギー学習の一助となるべく、見学者用駐車場を設置する等の配慮を行っております。

建物の長寿命化に向けた取り組み(心築事業)

いちごでは、保有、運用する物件の省エネ化、耐震化、デザインリニューアル等を継続的に実施し、建物の長寿命化を図っております。
上述活動に際し、物件ごとに「建物診断カルテ」を作成し、バリューアップ余地の確認、耐震評価、リスク診断等を実施しております。
いちごでは、「心で築く、心を築く」を信条とし、既存不動産に新しい価値を創造する事業を「心築(しんちく)」と呼称しております。

【特徴】
環境・建築技術およびノウハウをグループ内で共有するため、一級建築士、構造設計一級建築士等により構成される独立した専門部署を設置し、専門的な観点から対応にあたっております。

責任投資に係る社内リソースの整備

グローバルに企業責任および責任投資を統括するポジションとして、チーフ・レスポンシビリティ・オフィサーを新設しました。日本法人においては、責任投資推進室を新設し、責任投資への対応を強化しています。

【特徴】
引き続き体制の強化に努め、責任投資等に対する積極的な取り組みを行ってまいります。

エンゲージメントの強化

運用部門において、経営陣の報酬および気候変動への取り組みに焦点を当てて、発行体企業との対話を重点的に行うエンゲージメント・キャンペーンを行いました。多くの企業と特定の事項に関する対話を行うことで、取り組み状況に関して幅広い知見を得ることを目指しています。

【特徴】
積極的なエンゲージメントを通じて長期的な運用成果の向上に努めてまいります。

米国コロンビア大学とのパートナーシップ

米国親会社において、米国コロンビア大学地球研究所とのパートナーシップを締結し、アナリストやポートフォリオ・マネジャーによる研修プログラムへの参加を通じて、気候変動が資産運用に与える影響について最新の科学的知見を取り入れ、銘柄選択やポートフォリオ構築に反映しています。

【特徴】
引き続き最新の研究成果を運用プロセスに取り入れてまいります。

ESGに対するグローバルな知見の情報発信

ESGに関するグローバルでのリサーチや取り組み事例についてまとめた特別サイト「ABの責任投資」を公開すると同時に、年次レポート「責任投資の推進」を発行しました。また当社のブログシリーズである「知の広場」において、「進化するESG債券市場」、「コロナ時代に高まるESG分析の重要性」」など過去1年で11本のリサーチブログを公表し、グローバルの状況や将来に関する分析などを紹介する取り組みを行いました。

【特徴】
ESG投資に関しては、運用商品の開発のみならず、グローバルな知見の情報発信などの取り組みを引き続き行ってまいります。

多様性を受容する企業文化の推進

当社社員を対象に、多様性に関して関心のあるテーマについて、アンケートを実施しました。その結果に基づき、多様性を受容する企業文化や相互理解の促進を目的としたパネルディスカッションを2020年12月に実施する予定です。

【特徴】
引き続き多様性を受容する企業文化を一層推進してまいります。

イニシアチブへの参加

2020年には新しく以下のイニシアティブに参加を表明しました。
・気候変動イニシアティブ(JCI:Japan Climate Initiative)*

【特徴】
近年、未曽有の気候リスクが続く中、機関投資家としての責務を果たすべく、JCIに賛同を表明しました。宣言「脱炭素化をめざす世界の最前線に日本から参加する」を念頭に、投資企業に対しては、気候関連のリスクと機会が財務にもたらす影響を開示することを促進すると共に、自社においては、自社の事業に与えるリスクと機会について分析を深め、PRIアセスメント*を通して情報開示に取り組んでいきます。

*JCI:日本における気候変動対策に積極的に取り組む企業や自治体、NGOなどの情報発信や意見交換を強化するためのネットワーク。

*PRIアセスメント:PRIに署名する機関投資家を対象に、PRI事務局が責任投資の実施状況等を評価。

環境省「ESGファイナンス・アワード・ジャパン」で 金賞受賞

環境省が新設した第1回ESGファイナンス・アワード・ジャパンの投資家部門において、最高位の金賞を受賞しました。当アワードは、ESG金融やグリーンプロジェクトに関して積極的に取り組み、環境・社会に優れたインパクトを与えた投資家・金融機関等を評価・表彰し、社会で共有することを目的として、創設されたものです。

受賞理由:
ニッセイアセットマネジメントは、企業価値との関連性の観点から厳選した独自のESG評価項目について、投資先の開示情報や企業対話をもとに行ったESG評価結果を踏まえてエンゲージメントを実施している。さらに、SDGsに着目したファンドの設定やTCFDへの対応など、ESGに関する取組の拡大を積極的に進めている。(環境省HPより抜粋。)

コロナ禍における具体的な対話の取り組み

多数の企業と、従業員の安全と事業の持続性の確保について確認するとともに、新型コロナ後のニュー・ノーマルの事業環境下での経営戦略(ビジネスモデルの変更を含む)や、戦略の妥当性等について議論しました。企業とのこのような議論を通じ、投資家として、短期的な利益だけではなく、持続的な企業価値向上を重視していることや、経営者の危機対応における取り組みを支持していることをお伝えすることができたものと考えます。

【特徴】
今年世界中を揺るがした新型コロナウイルス感染症の問題は、社会に対して大きな試練を与えることになりました。過去のバブル崩壊や金融危機では、過剰投資で債務を積み上げた企業が環境変化に耐えられず、信用不安の引き金となりました。しかし、今回のコロナショックでは、人々の行動様式が大きく変わり、保守的な経営を行ってきた企業でさえもビジネスモデルの変革を余儀なくされる事態が生じています。また、今年も日本で豪雨による被害が続きましたが、人間の経済活動が原因と考えられる気候変動の問題は、年々その影響や被害が深刻化しており、企業のサステナビリティに対する取り組みの重要性が高まっています。 このような困難な時代こそ、投資先企業が適切に環境や社会課題に取り組んでいることを確認し、必要に応じ変革の取り組みも促す広い視野からのエンゲージメントの重要性が高まっています。経営者との対話を通じ、課題を抱える企業に対しては改善を促すこと、そして真摯に課題に取り組む企業に対しては投資家として支持する姿勢を伝えることで、企業がこの変化の時代を乗り切り、コロナ後の社会、ウィズコロナ時代に適応するための後押しを行うことが投資家に求められている責務の一つであると考えています。

社会貢献プロジェクト「ABJ Act Ahead Project」の推進

社内からメンバーを公募し、社会貢献プロジェクト・チームを立ち上げ、環境・災害復興支援・教育/文化・社会福祉等の活動に取り組んでいます。

[ 2020年の取組実績 ]
・本・DVD による寄付
職員から中古の本・DVD の寄付を募り、これらの売却代金を、被災地でサッカーを中心としたスポーツ支援を行っている NPO 法人に寄付しました。

・日本語の絵本のアジア語訳
子どもの本が不足しているアジア地域(カンボジア、ラオス、ミャンマー等)に絵本を届けるために、日語の絵本に現地言語の翻訳シールを貼付する活動を行いました。

【特徴】
当プロジェクトでは、よりよい未来を創るための社会貢献の基盤整備および活動推進を行います。

ESG関連の投資商品の開発

グローバルに、以下の運用戦略を新たに立ち上げました。

1)ESG地方債インパクト戦略(2016年5月)
教育、衛生、環境などの面で地域社会や経済に有益と評価できる米国地方債を対象とした債券運用

2)ESGレスポンシブル・グローバル・ファクター戦略(2016年9月)
MSCI ACWI SRI指数をベンチマークとし、反社会的なセクターを除外した上で、ESG面でクオリティの高い企業中心に、定量的アプローチで運用するファクター株式運用

3)グローバル・サステナブル・テーマ戦略(2016年11月)
国連のサステナブル・デベロップメント・ゴールの実現に関連したテーマ中心に、定性的アプローチで運用するグローバル株式アクティブ株式運用(従来のテーマ株式戦略の内容を変更)

4)グリーン・アルファ戦略(2019年1月)
二酸化炭素の排出量削減の取り組みにより、地球温暖化に対してポジティブなインパクトをもたらすことが期待される企業に選別投資を行うオーストラリア株式アクティブ運用

5)サステイナブル・グローバル・シーマティック・クレジット戦略(2019年6月)
ファンダメンタルズに基づくクレジット分析とESG評価を組み合わせたグローバル・クレジット運用

6)グローバルESGインプルーバーズ戦略(2020年6月)
ESGを改善しつつある企業、および優れたESGを有しながら市場に見過ごされている企業に投資し、市場の再評価によるアルファ獲得を目指すグローバル株式アクティブ株式運用

7)グローバル・ロー・カーボン戦略(2020年7月)
二酸化炭素の排出量削減の取り組みにより、地球温暖化に対してポジティブなインパクトをもたらすことが期待される企業に選別投資を行い、資産価値減少リスクの抑制を重視し、市場指数よりも低い絶対リスクで、中長期的に市場指数を上回るリターンを目指すグローバル株式アクティブ運用

【特徴】
ESGの運用プロセスへのインテグレーションではなく、よりESGにフォーカスした投資商品に対する顧客ニーズに応えるため、運用及びリサーチの社内リソースを活用し新商品の開発を行っています。

環境に配慮した企業活動

LEDライトの使用、不必要時の消灯活動、クールビズ、ウォームビズを実施、WEB会議導入によるペーパーレス化の推進に取組むことで、環境に配慮した企業活動を行っています。

ESG・SDGs課題に関連する投資信託の開発・運用

当社では、ESG・SDGs課題に関連する投資信託の開発・運用を通じて、ESG・SDGs課題に対する関心を喚起するとともに、課題解決に資する企業を応援しています。

【ファンドの一例】
・高齢化や医療制度改革に伴い“健康”に対する関心が高まる中、健康への貢献につながる企業理念・哲学をもつ企業を“健康応援企業”として選定し、中長期にわたり成長が期待される銘柄に厳選投資を行う投資信託「健康応援ファンド」を運用することで、人々の”健康”を応援しています。

・女性向け商品・サービスの開発・提供を行っている企業や経営効率・利益成長力の高い企業を中心に銘柄選択を行う「日本株式セレクト-アクティブ・ウーマン」ファンドの運用を通じ、”女性の社会進出・活躍”を応援しています。

・SDGs達成に関連した事業を展開する企業のなかから、株価上昇が期待される銘柄を厳選し、信託財産の中長期的な成長を図ることを目標とした『SDGsファンド』を運用することで、SDGsの更なる周知を行うと共に、SDGs達成に寄与しています。当社は2018年2月に、国内初となる『SDGsファンド』の「ニッセイSDGsジャパンセレクトファンド」を設定・運用開始した後、『SDGsファンド』を国内株式のみならず、外国株式(ファンド名:「ニッセイSDGsグローバルセレクトファンド」、設定:2018年5月)及び欧州クレジット(ファンド名:「ニッセイSDGs欧州クレジットファンド」、設定:2019年9月)まで横展開しております。「ニッセイSDGs欧州クレジットファンド」は、日本生命グループの欧州資産運用会社(Nippon Life Global Investors Europe Plc.)とニッセイアセットが連携し、SDGsの観点で評価が高い企業を厳選することによって、長期・安定的な収益機会を獲得するとともに、SDGs達成に貢献するものです。系統金融機関・生命保険会社等の長期運用の投資家様をはじめ、社会責任投資を指向する多くの金融機関様にご活用いただけます。