1.「ほくほくフィナンシャルグループは、「地域共栄」「公正堅実」「進取創造」の経営理念のもと、国際連合が提唱するSDGs(持続可能な開発目標)の視点を踏まえたCSR活動に積極的に取り組むことにより、地域経済、地域社会のSustainability(持続可能性)の向上を目指してまいります。」という宣言について、北海道銀行はほくほくフィナンシャルグループの一員として実現に務めております。
2.具体的な取り組みとして、地方自治体向けSDGsセミナーを開催しました。持続可能な社会の形成に向けてSDGsの普及啓発に貢献し、またパートナーシップの形成にも務めてまいります。
行内の意識向上のためSDGsセミナーやカードゲーム型のワークショップを実施しました。また、全職員向けに「SDGs宣言」などを掲載した「SDGs啓発カード」の交付も行いました。
環境に配慮した経営を実践している事業者を支援すべく、2012年、環境格付融資制度(ちばぎんエコ・ステップ)を創設しました。また、発電事業参入に向けた、太陽光発電事業支援融資制度(ちばぎんエコ・パワー)も取扱っています。また、再生可能エネルギーの活用に取り組むお客さまを広く支援しており、2017年12月にバイオマス発電事業に対するプロジェクトファイナンスを組成するなど、取組みを強化しています。
以上のような取組みにより、2019年3月末の再生可能エネルギー関連融資残高は1,000億円を突破しております。
① ESG・SDGs推進の一環として、小中高校生向けの金融経済教育を推進するため、営業エリアの学校等に出向き「出前授業」を実施しています。本活動を通して若年層の金融リテラシーの向上を図り、将来の健全なマネーライフを支援し、持続可能な社会経済の発展に貢献します。
② 地域の高校生が経済や世の中の仕組みについて興味関心を高め、社会で生きていくためのお金の知識を学べる機会の創出を目的として、全国高校生金融経済クイズ選手権『エコノミクス甲子園』の富山大会・福井大会を開催しています。
【特徴】
・CSR活動における取り組みの重点テーマの一つとして、「地域における金融リテラシーの向上」を掲げております。
「持続可能な地域社会の実現」のための責任ある投融資への取り組みの一環として、ESGに配慮したグリーンプロジェクトに資する債券の購入を行っています。
【特徴】
・適切なリスク管理のもと、安定的な収益を確保できる運営に努めています。
・道銀エコ私募債
ISO14001、エコアクション21、北海道環境マネジメントスタンダード等、環境にかかる公的認証を得ている企業および北海道銀行のISO14001取得支援サービスをお申し込みいただいている企業に対して、通常の私募債よりも発行条件を優遇し、環境配慮型企業を資金調達面から支援しています。
・環境に配慮したリフォームローンにおける金利優遇
ソーラーパネル設置や省エネ型ガスシステム設置など環境に配慮したリフォームの為のリフォームローンお申し込みに対して、基準金利より0.5%金利を引き下げる対応を行っています。
【特徴】
北海道の法人・個人のお客さまに対して積極的に上記商品・サービスを提供しています。
・産学官の連携事業として、2009年に「道銀の森」を設立しました。
産~北海道銀行
学~北海道大学の東名誉教授が考案した“カミネッコン”による植樹方式を採用
官~北海道の「水源の森づくり事業」のスキームを活用
・実際の植樹では、「北ぐにの森づくりサークル」の協力を得て、毎年1ヘクタールの敷地にミズナラ・ヤチダモ・シラカバ・アカマツなど2,000本の植栽を行い、2013年までの5年間で10,000本を植樹しました。
・2014年以降は補植や下草刈りなどのメンテナンスを継続し、2019年には植樹開始10年を経過することから育成状況調査を実施し、順調な生育を確認しました。今後も保全活動を実施する予定です。
環境負荷軽減に向けた取り組みとして、二酸化炭素排出量目標を電気使用量削減目標に切り替えて取り組んでいます。具体的な実施事項は次のとおりです。
1.クールビズ・ウォームビスの実施
2.不要な照明の消灯および未使用PC・プリンタ・家電等の電源OFF
3.定時退社日を設定し、17時以降の電気使用量の抑制
4.積極的な階段の利用
5.社内文書の電子データへの移行による紙使用量の減量
2008年8月に「環境理念」「環境行動指針」を策定して、社会の持続的可能性を高める北海道銀行の活動のベースとしております。
・「環境理念」
地球人 北海道銀行~わたしたちは、地球から多くの恵みをもらって生活しています。
わたしたちには、笑顔あふれる未来のために、この恵みを次の世代へ引き継いでいく責任があります。北海道銀行は、地球人として、この責任を果たすべく、環境に配慮した活動を行います。
・「環境行動指針」
① 環境に関する法規を遵守し、環境に配慮した地域活動を行います。
② 役職員全体の環境保全に対する意識を高め、営業活動、日々の生活における環境負荷の軽減に努めます。
③ 地域社会に対し、環境保全、環境改善につながる金融商品・サービスの提案を行います。
・2009年2月に環境キャラクター「えころDo」を策定しました。
わたしたちが住む北海道と地球をやさしく守ること、それを実践する活動をイメージして銀行内の公募により作成されました。
名称は環境を表す「エコロジー」とステップDoなど北海道銀行の各種商品・サービスに広く使用しているDo(ドウ=やってみよう!)を組み合わせた造語です。
当行はお客さまの利便性と環境に配慮した店舗作りに取り組んでいます。営業店では点字ブロック、段差のない出入口、多目的トイレなどバリアフリーに配慮した設備の導入を進めているほか、近年新築した店舗では、輻射式空調の導入による空調の効率化およびLED照明の活用による省エネ化を実現しています。(本店内の照明は全てLED化対応済み)
今後も多様なお客さまにも安心してご利用いただける、より良い店舗作りを促進していきます。
【特徴】
・様々なお客さまにご利用いただける、安心・便利な店舗作りに取り組んでいます。
・LED照明、高効率機器の採用により使用電力量の低減を図っています。
当行はタブレット端末、ペーパーレス会議システム、電子決裁システムの導入を通じ、業務効率化を図ると共にペーパーレス化を推進しています。また全店で印刷物の印刷形式を「白黒・両面・2UP」に徹底しており、行員一人一人が意識的に印刷物の削減に取組んでいます。
【特徴】
・印刷物削減により、環境負荷の軽減に積極的に取組んでいます。
2012年9月、富山市の中心街「中央通り」に、美術館「HOKUGIN GARELIE MILLET(ほくぎん ギャルリ・ミレー)」を開館しました。
この美術館は、中心市街地活性化に貢献するための活動の一環として、当行が区分所有している高層ビルの1階部分および当行の所蔵美術品(フランス絵画の巨匠、ジャン=フランソワ・ミレーの絵画14点をはじめとする53点のヨーロッパ絵画)を、ギャルリ・ミレー運営委員会※に無償貸与して展示しているもので、同委員会が当館の管理・運営を担っています。
ギャルリ・ミレー運営委員会では、より多くの方にご覧いただけるよう、入館料を300円とし、地元商業施設や富山市などとの連携による優待割引も実施しています。県内施設との連携やまちなかの回遊性を高めようと、「アートのまちめぐりパスポート」を販売するなど富山県の魅力を県内外に発信しております。また「夏休み★あつまれ!アートキッズ」と題した子ども向け鑑賞会の開催や課題に取り組む小中学生の受け入れ、加えて「スケッチを愉しむ大人の時間」といったイベントを通して、子どもたち教育の場、生涯学習の場としての活用にも注力しています。
また、北陸銀行では、同じく中央通りにある演芸ホール「てるてる亭」の運営にも協力するなど、中心市街地の活性化を芸術面から積極的にサポートしています。
※ ギャルリ・ミレー運営委員会は、当行の趣旨にご賛同いただき、全面協力をいただいている富山県、富山市、中央通商店街振興組合を中心に設立された非営利の任意団体です。
【特徴】
・行政機関や商店街組合との協力により、公共性の高い施設の提供を行っています。
・芸術面から、中心市街地活性化に協力しています。
当行は桜ヶ池エコビレッジプロジェクト推進委員会※が開催する桜ヶ池エコビレッジ「桜満開プロジェクト」に参加しています。
本プロジェクトは富山県南砺市の桜ヶ池を桜の名所に再生させる取り組みであり、地域の皆さまとともに池周辺の清掃活動、及び桜の苗木の植樹活動を行っております。
※桜ヶ池エコビレッジプロジェクト推進委員会は南砺市エコビレッジ構想に賛同する南砺市・南砺市商工会・南砺市観光協会・一般企業などで構成されています。
【特徴】
・経営理念「地域共栄」の実現に向け、地域の皆さまとともにCSR活動に取り組んでいます。
当行は五箇山合掌造りの世界遺産登録20周年を機に富山県南砺市遊部自治会が推進を開始した「なんとの森づくり事業」に共同参加し、茅の植栽活動を行っています。
本事業は合掌造りの屋根に使う茅を植栽し、茅不足の改善を図ることを目的として実施されるものです。
【特徴】
・経営理念「地域共栄」の実現に向け、地域の皆さまとともにCSR活動に取り組んでいます
・環境格付の付与
・環境に関する各種支援制度(補助金制度等)の案内
・再生可能エネルギー事業における創業支援の実施
・再生可能エネルギー事業における、当行主幹事によるシンジケートローン等を通じた地域金融機関による金融支援の実施
・再生可能エネルギー事業への円滑な資金提供を企図したファンド創設
【特徴】
環境配慮型経営に取組む企業を総合的にサポートしています。
・屋久島ボランティア預金(利息の一部を(財)屋久島環境文化財団に対して寄付)
・太陽光発電ローン(太陽光発電を設置する住宅の新築・増改築に対する貸出)
・エコ住宅金利優遇制度(環境に配慮した住宅の新築・増改築に対して金利を優遇)
・SDGs推進ローン(融資実行額の一定割合をユネスコ世界自然遺産登録に向けた各種取り組み・活動やユネスコエコパークにおける各種取り組み・活動へ寄付)
【特徴】
預金やローン等の商品・サービスを開発・提供することにより、個人のお客様の環境に配慮した取組みを支援しています。
・「環境パートナーズシップかごしま(エコパかごしま)」に委員として参加
・「九州森林の日植樹祭」での行員による植樹活動を実施
・「かごしま環境パートナーズ協定」を締結し、県有林の間伐を実施
・「かごしまエコファンド制度」によるCO2吸収量のクレジットを購入
・各種地域活動への協賛(環境フェスタかごしま、九州版炭素マイレージ制度等)
【特徴】
地域づくりのフィナンシャルリーダーとして、環境に配慮した地域社会の活動に対する主体的な取組みを実施しています。
・屋上緑化の実施
・太陽光発電の導入
・小型風力発電機の導入
・高効率化空調設備への更新
・天井照明のLED化
・電気自動車・ハイブリッド車の導入
・ペーパーリサイクル・蛍光灯リサイクルの実施
・グリーン購入・3R(リデュース、リユース、リサイクル)の実施
・節電の取組み(冷暖房運用管理の徹底、クールビズ、ウォームビズ等)の実施
・お客様に対する頒布品として環境に配慮した商品を採用
【特徴】
日常の銀行運営において環境負荷軽減を実施しています。
当行では、当行独自の基準により、企業の環境経営に対する取組み内容を評価し、その評価結果に応じて格付を付与し、格付に応じた金利引下げを行う「エコリード・マスター」(2009年11月取扱開始)をはじめ、「エコ私募債」(2010年6月取扱開始)、「ほくぎんエコサポート北海道」(2011年7月取扱開始)、「寄贈型ESG、SDGs私募債」(2018年11月取扱開始)などのESG・SDGs関連融資商品を積極的に推進しています。
これからも、お取引先の環境に配慮した経営を促進するため、金融面からサポートしていきます。
【特徴】
・「持続可能な社会の形成に寄与する企業」の発展に資する金融商品を提供しています。
・環境配慮型経営に取り組んでいる企業を正当に評価し、融資条件に反映させることで、積極的な資金供給による地域の活性化を図っています。
当行は、お取引先企業に対する目利き力を高め、お取引先により良いソリューションを提供できるよう「産業調査グループ」を設置しています。
産業調査グループは、2012年7月の固定価格買取制度の開始以降、「再生可能エネルギー事業」について知見の向上に努めており、地域のお取引先が同事業への参入を検討する際に、事業計画策定支援や計画の検証といった面で事業化を支援しています。
再生可能エネルギーは、環境配慮の面以外にも、過疎化が進展していく地方農村部における有力な収益源となり、持続可能な社会の形成に大きく寄与するものと考えています。
買取価格の低下など再生可能エネルギー普及を巡る国に施策は大きく変化していますが、当行では、引き続き再生可能エネルギー事業への支援を通して、環境への配慮はもとより、エネルギーの地産地消や地域内での収益還流による持続可能な地域社会の維持に貢献できるよう、取り組んでいきます。
【特徴】
・「持続可能な社会の形成に寄与する企業」の発展に資する金融機関の知見を還元しています。
・地域の持続可能性を高める取組みに対するサポートをしています。