「地域みらいプロジェクト」による街づくり支援と地域協創
─西武信用金庫─
概要
- 西武信用金庫は1989年、地域の産業振興、地域活性を目的とした寄付事業(活動資金の一部助成)「地域みらいプロジェクト」を創設。
- 商工会議所や商工会、学校法人など地域の発展に寄与する地域産業や経済事業などの活動を行う諸団体を対象に、各団体が企画する地域特性を踏まえた地域活性化事業を年次で募り、その活動資金の一部を助成するとともに、職員(特に若手職員)が各事業に参画することで地域の人々と協働・協創して一つでも多くの社会の持続性を高めるプロジェクト創出に取組んでいる。
- 西武信用金庫のホームページでは、「SEIBUの地域密着ストーリー」というページを設け、「地域みらいプロジェクト」の取組状況等を掲載し、金庫内外に広く発信している。
実績
- 地域みらいプロジェクトを通じて、結果として対象団体先や関与先などへの本業支援につながっている。
年度 | 対象団体数 | 寄付総額 | SEIBUの地域密着ストーリー掲載数 |
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2021年度 | 41団体 | 2,605万円 | 172件 |
2022年度 | 46団体 | 2,855万円 | 207件 |
2023年度 | 45団体 | 2,925万円 | 261件 |
2024年度(11月末時点) | 50団体 | 3,170万円 | 227件 |
2022年度 | 2023年度 | |
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融資 | 23件 2億7,019万円 | 21件 1億5,650万円 |
(うち創業融資) | 6件 3,349万円 | 6件 1,800万円 |
預金 | 2件 1億5,000万円 | 2件 5億8,170万円 |
口座開設 | 5件 | 10件 |
販路開拓支援 | 3件 | 2件 |
資産形成支援 | 2件 | 5件 |
産学連携マッチング | – | 2件 |
(※上記は把握できる限りの一部)
該当原則
原則1 原則3 原則4 原則5 原則7
選定理由
- 30年以上にわたり取組を推進してきた実績に加え、2020年より実施している、若手職員の直接的な事業参画は、持続可能な街づくりに向けた行動変容が期待でき、評価に値する。
- 若手職員の地域のプロジェクトへの参画は人的資本経営にもつながっており、他の地域金融機関のモデルとなる。
- 本取組を発展させ、本業を通じたインパクトの大きいアクションを期待したい。
以上から、運営委員長賞に選定する。