様々な人の『?』が集まる場所「QUESTION」の開設
─京都信用金庫─
概要
京都信用金庫が2020年11月に開業した「QUESTION」は、地域の人と人、事業と事業をつなぐ温かい
交流の場を目指し設置。地域にある様々な社会課題や中小企業の皆様が抱える事業の課題、創業間もない起業家の皆様の課題、将来に希望と不安を抱える学生さんの課題を、当金庫の職員が「コミュニティマネージャー」となって地域のネットワークを活かし、本業支援として様々なジャンルの方々と一緒になって解決していくことをコンセプトに、以下の「6つのファンクション」によって豊かな地域社会の共創をめざす。
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- 様々な情報をオンラインとリアルで発信する「セミナー」
- 人と人、事業と事業をつなげる「ビジネスマッチング」
- 利用者の問いにコミュニティマネージャーと約200人のパートナーとが48時間以内に解決する「問いの掲示板」
- 寄ってたかって課題を解決する「プロジェクト」
- 様々な人が集まり、コミュニティを形成する「会員相互の広場」
- 商品のテストマーケティングや、共感マネーを集める「チャレンジスペース」「クラウドファンディング」
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ビルの1階はチャレンジスペースで様々な事業者が短期間で出店をすることができるほか、学生が運営するawabarを併設。2階、3階はコワーキングスペース。4階はセミナールームと、吹き抜けの大階段でイベントやプレゼンテーションの場として利用できる。5階は学生が主役のフロアで、オープンスペースやプロジェクトスペースを備え、学生と企業が有機的なつながりを生み出していく場。6階は当金庫河原町支店。7階は70名程度が収容できる会議室。8階は地域・家族・会社のあらゆるコミュニティの「みんなの台所」として食を通じて、多様な人たちが交流する場。
<外観全景> |
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<4階 大階段 セミナールーム> |
実績
コロナ禍でのスタートとなったが、地域の社会課題解決や、若手起業家の紹介、まちづくり、新たな暮らし方など様々なテーマのセミナーやイベントをオンラインを活用して開催している。具体的な取組事例としては、食の分野で活躍する方々とのコラボイベントや、起業前の料理人による試作会を開催する「美食倶楽部」、器を作る職人と農家、料亭の料理人など食文化の担い手が集まり、工芸品を実際に使って体感できる「使えるギャラリー」、地域の企業の若手従業員向け試作開発ワークショップ「ハッカソン」や、地域の起業家アワードの開催、経営者の会、税理士会等の団体のセミナーやイベントを開催。
該当原則
原則1 原則2 原則3 原則4 原則6 原則7
(原則についての説明はこちら)
選定理由
- 地域の企業、学生、市民を巻き込み、新たなつながりを作る熱意が感じられる。
- 従来までの「金融機関」の枠を飛び越え、地域社会づくりに関与する新しい取り組みとして評価できる。
- 今後、新たなビジネスモデルやコミュニティづくりが本施設より誕生し、豊かな地域づくりにつながることを期待し、最優良取組事例選定委員長賞に選定する。
参考資料および受賞機関によるリリースは以下をご覧ください。