「エコ住宅」優遇制度の実施

「エコ住宅」優遇制度の実施

九州ろうきんでは、オール電化システムなどの環境に配慮したシステムを備えた「エコ住宅」を対象として、2016年度より住宅ローンの金利を優遇する制度を設けており、この制度を通じて環境負荷の低減に取り組んでいます。

NPOと協働した取組み

① 九州ろうきん「NPO助成」
NPOなどの活動を支援するために実施している助成制度で、2020年度で17回目となります。助成金は、お客さまからのボランティア預金「NPOパートナーズ」による寄付金と当金庫の拠出金を財源としており、2020年3月末までに累計1,149団体へ2億49百万円を助成しました。

② ボランティア預金「NPOパートナーズ」
店頭金利から引き下げた金利でお預け入れいただく定期預金で、金利引き下げ相当額は、九州ろうきん「NPO助成」の助成金の一部として活用させていただいています。なお、預金残高は、2020年3月末現在で1,647件7億38百万円となっています。

③ NPO自動寄付システム「NPOサポーターズ」
指定日に、お客さまの普通預金口座から、お客さまが応援するNPOの口座に自動振替で寄付する制度です。1回の寄付額は100円以上(100円単位)で、寄付先は、市民への情報公開性や事業の社会性等を基準に当金庫が選定したNPO法人の中からご選択いただきます。

④ NPO法人および社会福祉法人向け融資
NPO法人や社会福祉法人の運転資金や設備資金をご融資し、資金面でサポートしています。。2020年3月末で累計68件5億51百万円をご融資しました。また、2017年度に商品性を見直し、返済期間の延長や法人格取得後、はじめて到来する事業年度の決算が確定していなくても申込みいただけるなど、利便性を高めました。

⑤ NPO振込手数料免除制度
NPOの運営に欠かせない会費や寄付金集めを、九州ろうきんの本支店を利用して振り込みで行う場合に、年間100件を上限として手数料を免除する制度です。2020年3月末で累計31団体にご利用いただいています。

災害に関する取組み

九州ろうきんでは、災害で被災された方の生活や住宅の復旧・復興を目的として、低利でご利用いただける「災害救援ローン」および「災害救援住宅ローン」の取り扱いを行っています。また、住宅ローンをはじめとした、返済計画の見直し等に関するご相談をお受けしています。

社会的課題(奨学金問題)関する取組み

九州ろうきんでは、勤労者およびその家族に対して、奨学金返済にかかわる相談および奨学金借換に必要な資金を融資することにより返済負担額等の軽減を図り、勤労者とその家族の生活の改善および向上に寄与することを目的として、2018年4月より労働者福祉南部ブロック協議会(九州各県の労働者福祉協議会)と連携した以下の取り組みを開始しました。

① 教育ローン(奨学金借換専用「つなぐ」)
奨学金の毎月返済額や返済期間の見直しなどの多様なニーズに応えるために、通常の教育ローンよりも低利な奨学金借換専用ローン「つなぐ」の取り扱いを2018年4月より開始し、2020年3月末で累計263件6億28百万円をご融資しました。

② 奨学金返済困窮者に対する相談窓口の設置
奨学金返済にかかわるご相談に対応するため、各営業店および労働者福祉協議会のライフサポートセンターに相談窓口を設置しました。なお、ご相談状況に応じて、セーフティーネット(弁護士や司法書士)の紹介なども行っています。

子どもたちの成長を応援する活動・児童養護施設の子どもたちへの支援活動

① 社会貢献預金「こども未来応援定期」の取り組み
「子どもたちを支援する団体」を応援することを目的として、2019年4月より社会貢献預金「こども未来応援定期」の取り扱いを開始しました。社会貢献預金「こども未来応援定期」は定期預金作成の店頭表示金利より当金庫所定の金利(0.1%)を引き下げた金利を適用金利とし、その金利の引き下げ幅分の利息相当額を「お客さまの寄付額」とみなして、九州7県の「子どもたちを支援する団体」へ寄付する預金です。2019年度の預入件数は1,956件、預金残高は7億6百万円となり、当金庫拠出金を含めて総額2,126,486円を各県の児童養護施設協議会に寄付しました。

② 図書寄贈の取り組み
九州各県の児童養護施設に、子どもたちが希望する図書を寄贈しています。2011年10月の取組開始から2020年3月末までに、合計10,917冊を寄贈しました。また、図書寄贈に対して子どもたちからいただいたお礼のメッセージカードは、地域の皆さまとともに成長を見守ることを目的に、最寄りの営業店に掲示させていただいています。

③ メセナシートの取り組み
福岡市のPayPayドームで開催されるソフトバンクホークス戦全試合に、「メセナシート」(ビュッフェ付観戦席)を1試合あたり16席設け、児童養護施設の子どもたちを招待しています。2019年シーズンは、49施設684名を招待し、観戦した子どもたちからは、多くの心温まるお礼状をいただくなど、好評を得ています。

環境に配慮した取組み

九州ろうきんでは、企業の社会的責任(CSR)を果たすために、「ろうきん5R運動」(RokinのRefuse、Reduce、Reuse、Recycle)と称して、地球温暖化防止に向けた以下の取り組みを行っています。

① 二酸化炭素削減の一環として、室内の冷房温度を28度、暖房温度を19度に設定するとともに、照明の部分消灯やLEDへの切り替え等を行い、節電に努めています。

② 事務用品や機器の購入に際し、環境に配慮した製品を優先して購入する「グリーン購入」を実践しています。

③ タブレット端末を利用したペーパーレス会議システムを導入し、紙の資料の削減に努めています。

ピンクリボン運動への支援取組み

九州ろうきんのATMのご利用1回につき1円を当金庫が拠出し、ピンクリボン運動を推進している団体へ寄付を行うなど、ピンクリボン運動を支援する取り組みを2011年10月より行っています。2019年度は、ピンクリボン運動を推進している九州のNPOへ合計240万円の寄付を行ったほか、職員がピンクリボンのイベントへ参加し、募金活動やリーフレット配布を行うなど共同での啓発活動に取り組みました。

持続可能な地域社会づくりへの本業を通じた貢献

「宗像国際環境会議」(※)へ協賛
・第6回宗像国際環境会議(2019年8月開催)において、九州では初の取組みとなった地域通貨「常若(とこわか)通貨」を提供しました。

・第7回宗像国際環境会議(2020年10月開催)では、当行が招聘した講師陣によるプレシンポジウムの企画、運営を行いました。

※ 宗像国際環境会議・・玄界灘の海水温度の上昇により沿岸部に広がる磯焼け、漂着ゴミ(マイクロプラスチック)などの問題を中心に「海の鎮守の森」構想を掲げ、海の再生事業に取組むとともに、近年の急激な海の変化への提言や情報を国内外に発信するため、2014年に設立。

地域清掃活動の実施

毎月第3水曜日に店舗周辺地域の清掃活動を2002年より行っています。
また、「都心部道路美化キャンペーン」「筑後川・矢部川河川美化ノーポイ運動」などの地域の清掃活動に毎年積極的に参加することで、行員の環境に対する意識向上につとめています。

環境負荷に配慮した取組み

・クールビズ・ウォームビズの継続実施
地球温暖化防止策・節電対策の一環として、全店でクールビズ・ウォームビズを実施しています。

・ハイブリッド車の導入
環境に配慮した取組みとして、商用車をガソリン車からハイブリッド車へ変更を進めています。

・エコに配慮した店舗環境の整備
店舗を新設・改修する場合は、太陽光発電やLED照明の採用等、エコに配慮した店舗環境としています。

・ペーパーレス化の推進
行内文書・会議資料の電子化、タブレットの活用等によりペーパーレス化を進めています。

市町村および民間事業者との地方創生、地域活性化に関する連携協定の締結

市町村が進める地方創生、地域活性化の取組みに協力することを目的として2016年より地方公共団体と包括連携協定を締結、地域社会の維持・発展にむけた取組みについて協力・連携をすすめています(福岡県久留米市、八女市、うきは市、大分県日田市、佐賀県鳥栖市)。
また、企業や教育機関と連携協定を締結し、地域企業が求める人材の育成や新規事業創出支援等を推進しています。

持続可能な地域社会づくりへの本業を通じた貢献

「ちくぎん地域応援私募債」(SDGs私募債)の取扱を行っています。
本私募債はお客さまの資金ニーズにお応えすると同時に、私募債発行額の0.2%相当額(物品および金銭)を教育機関や福祉・文化関連施設、または自然災害等の復興支援を目的として寄贈することで持続可能な地域社会への貢献を図るものです。

『環境格付融資FFG「エコ・ローン」』の取扱い

環境経営を行う企業をFFG独自の目線で評点化し、得点に応じて金利優遇を行う環境格付融資FFG「エコ・ローン」の取扱いを展開しています。「玄海灘や有明海など九州の自然」や「地産地消」を意識した企業の環境保全の努力を評価項目に取り入れるなど、オリジナリティのある地元密着型の商品です。
FFGでは今後とも地域の皆様の環境保全活動をサポートするため、「金融」がもつ役割・機能を通じて、環境保全につながる商品やサービスを積極的に提供してまいります。

森林保全ボランティア

平成31年4月、ふくおかフィナンシャルグループでは、環境共生活動の一環として、新入行員による福岡県立社会教育総合センター「きずなの森」の散策道整備ボランティアを実施しました。

【特徴】
現地は福岡県の保有林。散策道は毎年約11万人の児童が自然学習のために利用している場であり、散策道を整備することで児童たちが安全に利用できる場の提供につながった。

「エコアクション」を実践エコオフィス化の推進

環境活動の一環として、全役職員が共通の目的を認識し実行するため、FFGの環境方針を定めた「エコロジーマニュアル」を制定しました。このマニュアルに基づき、平成21年度から全本部・全営業店で1年毎のサイクルを通して、「エコ・アクション」を進めています。
屋上緑化や太陽光発電のほか、ATMコーナーにおけるLED照明の採用、氷蓄熱システムによる夜間電力の活用など、エコの仕組みを数多く採り入れ、グループ全体でのエコオフィス化を推進しています。

「SDGs私募債」

お客さまのSDGsへの取組みを社債の引受けを通じて支援する「SDGs私募債」を提供。本私募債は、CSR私募債、環境私募債、寄付型私募債のラインアップで構成。本私募債の発行企業に対しては、公益財団法人九州経済調査協会によるSDGsへの取組状況の調査を踏まえ、当行が「SDGs認定証」を授与。

2020年8月、新型コロナウイルス感染症対策関連基金等へ発行手数料の一部を当行が寄付する機能を付した「新型コロナ対策支援私募債『感謝のココロ』」の取扱いを開始。

環境ビジネスの発展につながる融資

太陽光発電事業や間伐材等の未利用木材を活用したバイオマス発電事業等の再生可能エネルギー発電事業への融資、銀行保証付私募債の仕組みを活用した取引先企業の「グリーンボンド(環境債)」の引受け、エコ住宅の購入やエコ住宅へのリフォーム資金に対する金利優遇等、環境ビジネスの発展および地域振興につながる融資を提供。

環境配慮型店舗の導入

店舗の建替・移転にあたり、環境配慮機能(太陽光発電、雨水利用、エコガラス、LED照明、屋内・外緑化など)を採用した環境配慮型店舗を導入。

北九州市の古着リサイクル事業への参加

北九州市が推進する古着リサイクル事業(古着を自動車の内装材・防音材に再生し、北部九州の自動車メーカーに供給)に、不要となった制服を提供。
同事業は、“地域循環型のリサイクル(市内や市近郊で回収した古着を市内企業がリサイクル)” “環境産業・自動車関連産業の振興(市の環境未来技術開発助成制度を活用し、市内企業が効率的なリサイクル技術を開発)” “新規雇用創出”等につながり、同市が目指す「環境と経済が両立したグリーン成長」に寄与。

在庫の再流通支援

2019年4月、佐川急便(株)および(株)SynaBizと協力し、取引先企業の在庫の保管・廃棄コストの抑制や廃棄ロスの削減が可能となるサービスを開始。
販売サイト「Otameshi」での売上の一部を社会活動団体へ寄付。