お客さまのSDGsへの取組みを社債の引受けを通じて支援する「SDGs私募債」を取扱い。本私募債は、CSR私募債、環境私募債、寄付型私募債のラインアップで構成。本私募債の発行企業に対しては、公益財団法人九州経済調査協会によるSDGsへの取組状況の調査を踏まえ、当行が「SDGs認定証」を授与。
「SDGs私募債」の取扱い
「サステナビリティ・リンク・ローン」の契約締結
2021年9月、九州地銀初の取組みとして、「サステナビリティ・リンク・ローン」(以下、SLL*)第1号案件の融資契約を締結。
*SLLとは、取引先が自社のESG/SDGs戦略に基づき、「サステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット」(以下、SPTs)を定め、金融機関がその達成度合いに応じて、金利を変動させる等のインセンティブを設定する融資。
【特徴】
本件では、SPTsとして取引先企業の環境関連営業資産残高を設定。本件を通じて取引先企業の環境配慮・気候変動への取組みを支援。
『環境格付融資FFG「エコ・ローン」』の取扱い
環境経営を行う企業をFFG独自の目線で評点化し、得点に応じて金利優遇を行う環境格付融資FFG「エコ・ローン」の取扱いを展開しています。「玄海灘や有明海など九州の自然」や「地産地消」を意識した企業の環境保全の努力を評価項目に取り入れるなど、オリジナリティのある地元密着型の商品です。
FFGでは今後とも地域の皆様の環境保全活動をサポートするため、「金融」がもつ役割・機能を通じて、環境保全につながる商品やサービスを積極的に提供してまいります。
森林保全ボランティア
平成31年4月、ふくおかフィナンシャルグループでは、環境共生活動の一環として、新入行員による福岡県立社会教育総合センター「きずなの森」の散策道整備ボランティアを実施しました。
【特徴】
現地は福岡県の保有林。散策道は毎年約11万人の児童が自然学習のために利用している場であり、散策道を整備することで児童たちが安全に利用できる場の提供につながった。
「エコアクション」を実践 エコオフィス化の推進
環境活動の一環として、全役職員が共通の目的を認識し実行するため、FFGの環境方針を定めた「エコロジーマニュアル」を制定しました。このマニュアルに基づき、平成21年度から全本部・全営業店で1年毎のサイクルを通して、「エコ・アクション」を進めています。
屋上緑化や太陽光発電のほか、ATMコーナーにおけるLED照明の採用、氷蓄熱システムによる夜間電力の活用など、エコの仕組みを数多く採り入れ、グループ全体でのエコオフィス化を推進しています。
持続可能な地域社会づくりへの本業を通じた貢献
「ちくぎん地域応援私募債」(SDGs私募債)の取扱を行っています。
本私募債はお客さまの資金ニーズにお応えすると同時に、私募債発行額の0.2%相当額(物品および金銭)を教育機関や福祉・文化関連施設、または自然災害等の復興支援を目的として寄贈することで持続可能な地域社会への貢献を図るものです。
持続可能な地域社会づくりへの本業を通じた貢献
「宗像国際環境会議」(※)へ協賛
・第6回宗像国際環境会議(2019年8月開催)において、九州では初の取組みとなった地域通貨「常若(とこわか)通貨」を提供。
・第7回宗像国際環境会議(2020年10月開催)では、当行が招聘した講師陣によるプレシンポジウムの企画、運営を行いました。
・第8回宗像国際環境会議(2021年10月開催)では、分科会のスポンサーとして講師の招聘や運営支援を行いました。
※ 宗像国際環境会議・・玄界灘の海水温度の上昇により沿岸部に広がる磯焼け、漂着ゴミ(マイクロプラスチック)などの問題を中心に「海の鎮守の森」構想を掲げ、海の再生事業に取組むとともに、近年の急激な海の変化への提言や情報を国内外に発信するため、2014年に設立。
環境負荷に配慮した取組み
環境負荷に配慮し以下の取組みをしています。
・商用車をガソリン車からハイブリッド車へ変更を推進。
・店舗を新設・改修する場合は、太陽光発電やLED照明、屋内外緑化等導入。
・日本環境設計株式会社が展開する不要な衣料品を回収しリサイクルやリユース等で資源を循環させる事業「BRING™」に参加し、循環型社会の創出を目指す。
・福岡市との共同事業でneuet(ニュート)株式会社が運営するシェアサイクルサービス「Charichari(チャリチャリ)」の駐輪ポートを営業店敷地内に設置。
市町村および民間事業者との地方創生、地域活性化に関する連携協定の締結
市町村が進める地方創生、地域活性化の取組みに協力することを目的として2016年より地方公共団体と包括連携協定を締結、地域社会の維持・発展にむけた取組みについて協力・連携をすすめています。
また、企業や教育機関と連携協定を締結し、地域企業が求める人材の育成や新規事業創出支援等を推進しています。
TCFD提言への賛同表明
近年、世界各地において異常気象等に起因する被害が甚大化しており、気候変動リスクへの対応が企業経営および地域経済にとって大きな課題となっていることを受け、TCFD提言への賛同を表明しています。今後、TCFD提言に沿った態勢整備や情報開示に取り組んでまいります。
「福中銀グリーンローン」(愛称:ECOよかやん!)の取扱い
環境的に持続可能な経済活動を促進するSDGsの一環として、気候変動に資する融資を対象としたグリーンローンを取り扱っています。お取引先の環境保全や環境負荷低減につながる取組みに必要な資金ニーズにお応えする商品です。
補助金申請支援やご融資金利面での優遇措置等により、お取引先の環境対策のための資金調達を支援します。
「福中銀SDGs私募債」(よか未来の応援債)の取扱い
地域経済の持続的な成長を支援するために、私募債を発行されたお取引先から受け取る収益金の一部を、SDGsに貢献する団体等へ寄付する私募債を取り扱っています。
お取引先のSDGsへの取組みを私募債の引受けを通じて支援します。
「COOL CHOICE(賢い選択)」及び「Fun to Share」への賛同
「COOL CHOICE(賢い選択)」及び「Fun to Share」の活動の一環として、地球温暖化防止のため、本・支店全店で室温を一定温度に設定してエネルギー使用量を削減するクールビズ・ウォームビズを継続実施しています。
また、行内書類の電子化を進めており、ペーパーレス化にも取り組んでいます。
ピンクリボン運動への支援取組み
九州ろうきんのATMのご利用1回につき1円を当金庫が拠出し、ピンクリボン運動を推進している団体へ寄付を行うなど、ピンクリボン運動を支援する取り組みを2011年10月より行っています。2020年度は、ピンクリボン運動を推進している九州のNPO法人へ合計240万円の寄付を行ったほか、営業店ではご来店のお客さまへ広く周知することを目的に、窓口等に「ミニのぼり」を備え置き、「ウエットティッシュ」の配布などの啓発活動に取り組みました。
子どもたちの成長を応援する活動・児童養護施設の子どもたちへの支援活動
① 社会貢献預金「こども未来応援定期」の取り組み
「子どもたちを支援する団体」を応援することを目的として、2019年4月より社会貢献預金「こども未来応援定期」の取り扱いを開始しました。社会貢献預金「こども未来応援定期」は定期預金作成の店頭表示金利より当金庫所定の金利(0.1%)を引き下げた金利を適用金利とし、その金利の引き下げ幅分の利息相当額を「お客さまの寄付額」とみなして、九州7県の「子どもたちを支援する団体」へ寄付する預金です。2020年度の預入件数は3,187件、預金残高は9億54百万円となり、当金庫拠出金を含めて総額2,115,579円を各県の児童養護施設協議会に寄付しました。
② 図書寄贈の取り組み
九州各県の児童養護施設に、子どもたちが希望する図書を寄贈しています。2011年10月の取組開始から2021年3月末までに、合計12,255冊寄贈しました。また、図書寄贈に対して子どもたちからいただいたお礼のメッセージカードは、地域の皆さまとともに成長を見守ることを目的に、最寄りの営業店に掲示させていただいています。
③ メセナシートの取り組み
福岡市のPayPayドームで開催されるソフトバンクホークス戦全試合に、「メセナシート」(ビュッフェ付観戦席)を1試合あたり16席設け、児童養護施設の子どもたちを招待しています。なお、2020年度は、新型コロナウイルス感染の影響を考慮して、野球観戦の招待を見合わせました。
「エコ住宅」優遇制度の実施
九州ろうきんでは、オール電化システムなどの環境に配慮したシステムを備えた「エコ住宅」を対象として、2016年度より住宅ローンの金利を優遇する制度を設けており、この制度を通じて環境負荷の低減に取り組んでいます。
NPOと協働した取組み
① 九州ろうきん「NPO助成」
NPO法人・ボランティアグループ・市民活動団体等の活動を金融の側面から支援し、より良い社会づくりの一助となることを目指してNPO助成制度を設けています。助成金は、お客さまからのボランティア預金「NPOパートナーズ」による寄付金と当金庫の拠出金を財源としており、2021年3月末までに累計1,216団体へ2億65百万円を助成しました。
② ボランティア預金「NPOパートナーズ」
店頭金利から引下げた金利でお預入れいただき、金利引下げ相当額は、九州ろうきん「NPO助成」の助成金の一部として活用させていただく定期預金です。なお、預金残高は、2021年3月末現在で2,481件6億36百万円となっています。
③ NPO自動寄付システム「NPOサポーターズ」
指定日に、お客さまの普通預金口座から、お客さまが応援するNPO法人の口座に自動振替で寄付する制度です。1回の寄付額は100円以上(100円単位)で、寄付先は、市民への情報公開性や事業の社会性等を基準に当金庫が選定したNPO法人の中からご選択いただきます。
④ NPO法人および社会福祉法人等向け融資
NPO法人や社会福祉法人等の運転資金や設備資金をご融資し、資金面でサポートしています。2021年3月末で累計79件12億42百万円をご融資しました。また、2017年度に商品性を見直し、返済期間の延長や法人格取得後、初めて到来する事業年度の決算が確定していなくても申込みいただけるなど、利便性を高めました。
⑤ NPO振込手数料免除制度
NPO法人の運営に欠かせない会費や寄付金集めを、九州ろうきんの本支店を利用して振り込みで行う場合に、年間100件を上限として手数料を免除する制度です。2021年3月末で累計33団体にご利用いただいています。
災害に関する取組み
九州ろうきんでは、自然災害で被災された方に対して、生活や住宅の復旧・復興を目的に低利でご利用いただける「災害救援ローン」および「災害救援住宅ローン」の取り扱いを行っています。また、住宅ローンをはじめとした、返済計画の見直し等に関するご相談をお受けしています。
社会的課題(奨学金問題)関する取組み
九州ろうきんでは、勤労者およびその家族に対して、奨学金返済にかかわる相談および奨学金借換に必要な資金を融資することにより返済負担額等の軽減を図り、勤労者とその家族の生活の改善および向上に寄与することを目的として、2018年4月より労働者福祉南部ブロック協議会(九州各県の労働者福祉協議会)と連携した以下の取り組みを開始しました。
① 教育ローン(奨学金借換専用「つなぐ」)
奨学金の毎月返済額や返済期間の見直しなどの多様なニーズに応えるために、通常の教育ローンよりも低利な奨学金借換専用ローン「つなぐ」の取り扱いを2018年4月より開始し、2021年3月末で累計350件7億96百万円をご融資しました。
② 奨学金返済困窮者に対する相談窓口の設置
奨学金返済にかかわるご相談に対応するため、各営業店および労働者福祉協議会のライフサポートセンターに相談窓口を設置しました。なお、ご相談状況に応じて、セーフティーネット(弁護士や司法書士)の紹介なども行っています。
環境に配慮した取組み
九州ろうきんでは、企業の社会的責任(CSR)を果たすために、「ろうきん5R運動」(RokinのRefuse、Reduce、Reuse、Recycle)と称して、地球温暖化防止に向けた以下の取り組みを行っています。
① 二酸化炭素削減の一環として、室内の冷房温度を28度、暖房温度を19度に設定するとともに、照明の部分消灯やLEDへの切り替え等を行い、節電に努めています。
② 事務用品や機器の購入に際し、環境に配慮した製品を優先して購入する「グリーン購入」を実践しています。
③ タブレット端末を利用したペーパーレス会議システムを導入し、紙の資料の削減に努めています。