地域社会の発展や地域経済の活性化を図るため、地方創生融資等の資金支援や観光事業者向けのコンサルティング業務等によって、地域の観光振興や雇用創出につながる事業を支援しています。
また、農業の担い手不足や耕作放棄地の増加といった地域農業が抱える問題の解消に向けて、2018年3月、地域企業等15社とともに農業法人「(株)フレッシュファームちば」を設立し、段階的に耕作規模を拡大しています。
また、2021年5月、地域商社「ちばぎん商店」を設立し、購入型クラウドファンディングサイト「C-VALUE」を通じて、地域の優れた商品・サービスの販路開拓・マーケティング支援を行っています。2023年2月からは、C-VALUE特別企画「千葉都市モノレール 沿線エリア特集」を実施し、地域の鉄道事業者との連携により、沿線の地域活性化(新規事業者発掘・育成)に取り組みました。
地方創生への取組み
ほくほくフィナンシャルグループ「SDGs宣言」について
1.「ほくほくフィナンシャルグループは、「地域共栄」「公正堅実」「進取創造」の経営理念のもと、国際連合が提唱するSDGs(持続可能な開発目標)の視点を踏まえたCSR活動に積極的に取り組むことにより、地域経済、地域社会のSustainability(持続可能性)の向上を目指してまいります。」という宣言について、北海道銀行はほくほくフィナンシャルグループの一員として実現に務めております。
2.役職員全員が「SDGs宣言カード」を携行し、SDGsバッジを着用することで行内意識の向上および地域社会への啓もうに取り組んでいます。
事実婚および同性パートナーの方々に対する住宅ローンの取り扱いについて
2023年8月1日申込受付分より、連帯債務者や担保提供者における配偶者の対象に「事実婚の方々」「同性パートナーの方々」を含めた住宅ローン(保証会社:道銀カード㈱)の取り扱いを開始いたしました。本取り扱いを開始することで、誰もが自分らしく安心して生活することのできる地域社会づくりに貢献していきます。
【特徴】
事実婚及び同姓パートナーの方の連帯債務や収入合算、担保提供が可能となります。
「ちばぎんグループサステナビリティ方針」の制定とSDGs達成に向けた取組み
当行では、2019年7月に「ちばぎんグループサステナビリティ方針」を制定し、同方針のもと、長期志向で社会価値と経済価値との両立を目指す「持続的経営」に取り組んでいます。グループ一体となって、事業活動をつうじた社会課題の解決に貢献する取組みを主体的に進め、地域の持続的成長を支えていきます。また、2021年5月に制定した「ちばぎんグループSDGs宣言」において特定した「地域経済・社会」「高齢化」「金融サービス」「ダイバーシティ」「環境保全」の5つの分野のマテリアリティに基づき、地域の課題解決に向けて具体的な活動に取り組んでいます。
2021年10月には、SDGsの達成、及び政府が掲げる2050年の脱炭素社会実現に向けた取組みをグループ一体で進めていくため、全体を統括する部署として、経営企画部内に「SDGs推進室」を新設しました。SDGs推進室による統括のもと、当行グループ全体のCO2排出量の削減のほか、自治体等と連携し、サステナブル・ファイナンスや、脱炭素コンサルティング等、地域のお客さまのSDGs達成に向けた取組みを多方面から支援していきます。
金融教育への取り組みについて
1.お金や経済に関する知識や銀行について知ってもらうことで金融リテラシーを高める活動に取り組んでいます。小・中・高校生を対象とした職場体験学習や出前授業に加え、社会人向けの資産形成・資産運用セミナーを開催しています。
2.高校生がクイズを楽しみながら金融・経済に関する知識を習得し、お金の関わり方やライフデザインを考えるきっかけとしてもらうことを目的に、毎年エコノミクス甲子園を開催しています。地元の金融機関とともに北海道大会の運営を行っています。
障がい者・高齢者等に配慮したサービス向上について
1. 耳の不自由なお客さまが利用しやすいよう、「コミュニケーションボード」、「耳マーク表示板」を全支店に設置。また、目の不自由なお客さまも利用しやすいよう、「ホームページ読み上げサービス」を導入しています。
2. 「認知症サポーター」を営業店に配置しています。
3. 聴覚や発話に障がいのある方や困難な方からの「電話リレーサービス」による通帳等の紛失のご連絡・商品やサービスに関する問い合わせに対応しています。
持続可能な社会形成に向けた環境商品・サービスの提供について
・道銀エコ私募債
ISO14001、エコアクション21、北海道環境マネジメントスタンダード等、環境にかかる公的認証を得ている企業および北海道銀行のISO14001取得支援サービスをお申し込みいただいている企業に対して、通常の私募債よりも発行条件を優遇し、環境配慮型企業を資金調達面から支援しています。
・道銀SDGs私募債
道銀SDGs私募債を発行する企業から受け取る手数料の一部をSDGsに資する活動を行う団体・基金等へ寄付します。本商品を通してSDGsに関心のある企業と連携し、地域経済、地域社会の持続的発展を目指します。
・環境に配慮したリフォームローンにおける金利優遇
ソーラーパネル設置や省エネ型ガスシステム設置など環境に配慮したリフォームを目的としたローンのお申し込みに対して、基準金利より0.5%金利を引き下げる対応を行っています。
・環境配慮型住宅ローン「道銀カーボンニュートラル住宅ローン」
2023年9月1日より、「道銀カーボンニュートラル住宅ローン」の取り扱いを開始しました。本商品は、ZEH水準(※)を満たす住宅の新築・購入・増改築等を融資対象とする住宅ローンです。対象の住宅取得をする場合に、当行が金利優遇を行うことで、お客さまの返済負担を軽減するとともに、環境に配慮した住宅取得の後押しをさせていただくことを目的としています。
※ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、「外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現したうえで、再生可能エネルギー等を導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅です。ZEH水準とは、「断熱等性能等級5以上」かつ「一次エネルギー消費量等級6以上」を満たすことを指します。
・SDGs取組支援サービス
環境や社会等に配慮するSDGsの関心が高まっている中、地域のお客さまのSDGsへの取り組みをサポートしています。お客さまの事業活動がSDGsとどのように関わっているかを整理し、フィードバック、今後優先すべき取り組みについてアドバイスを行うものです。
・投資信託を通じた投資機会の提供
重要な社会的課題の解決に資する事業活動を行う企業の中から投資機会を発掘するファンド、ESGへの取り組みを考慮した銘柄選別を行う投資信託を採用することにより、お客さまに投資を通じた社会貢献の機会を提供します。
・ほくほくサステナブルファイナンス
ほくほくフィナンシャルグループ両行の共通商品として、2021年9月にほくほくサステナブルファイナンス「サステナビリティ・リンク・ローン型(SLL型)」「グリーンローン型(GL型)」、2022年4月に「SDGs定型目標型:ほくほくThree Targets(Three Targets)」、2023年3月に「ポジティブ・インパクト・ファイナンス型(PIF型)」、2023年9月に「トランジション・ファイナンス型(TF型)」「ソーシャルローン型(SL型)」の取り組みを開始しました。
SLL型は、お客さまのSDGs・ESG戦略と整合した目標を設定し、目標の達成状況に応じて適用金利等が変動するローン商品。GL型は、環境改善に関する事業・プロジェクトを支援するローン商品。いずれも国際基準に基づいています。
Three Targetsは、当社グループ独自の商品で、11の定型目標を設定し、そこから3つをお客様に選択頂き、目標を達成した場合に適用金利を引き下げる商品です。幅広いお客様にご活用頂くことができます。
PIF型は、お客さまの企業活動が「経済・社会・環境」にもたらす影響を包括的に分析し、特定されたポジティブ・インパクトの拡大とネガティブ・インパクトの緩和に向けた取り組みを継続的に支援するためのローン商品です。
TF型は、気候変動への対策を検討している企業の、長期的戦略で温室効果ガスを削減するための取り組みを支援するためのローン商品です。SL型は、企業の社会的課題(衛星・福祉・教育など)の解決に向けたソーシャルプロジェクトを支援するためのローン商品です。
これらを通じてお客さまのSDGs・ESGに関する取り組みの向上を支援いたします。
産学官連携による「道銀の森」での取り組みについて
・ 産学官の連携事業として、2009年に「道銀の森」を設立しました。
産~北海道銀行
学~北海道大学の東名誉教授が考案した“カミネッコン”による植樹方式を採用
官~北海道の「水源の森づくり事業」のスキームを活用
・ 実際の植樹では、「北ぐにの森づくりサークル」の協力を得て、毎年1ヘクタールの敷地にミズナラ・ヤチダモ・シラカバ・アカマツなど2,000本の植栽を行い、2013年までの5年間で10,000本を植樹しました。
・ 2014年以降は補植や下草刈りなどのメンテナンスを継続し、2019年には植樹開始10年を経過することから育成状況調査を実施し、順調な生育を確認しました。
現在は定期的に下草刈りや生育状況調査を実施しており、今後も環境保全活動の推進に努めていきます。
「特定事業等にかかる投融資ポリシー」の制定およびCO2排出量削減目標の引き上げについて
2021年7月30日、ほくほくフィナンシャルグループは「特定事業等にかかる投融資ポリシー」を制定しました。また、2023年6月23日、カーボンニュートラルに向けたCO2排出量削減目標の引き上げを実施しております。具体的な実施事項は、次のとおりです。
1.特定事業等にかかる投融資ポリシー
当社グループは、経営理念のもと地域経済、地域社会の持続可能性の向上を実現していくため、環境・社会にポジティブな影響を与えると考えられる企業や事業に対して、積極的に支援してまいります。また、特定事業等(新設の石炭火力発電事業、兵器製造事業、違法性の恐れのあるパーム油農園開発・森林伐採事業等))に対して投融資を行う際には十分に留意した対応を行うことで、環境・社会にネガティブな影響の低減・回避に努めていきます。
2.CO2排出量削減目標
気候変動、脱炭素社会への移行対応など様々な社会課題の解決に対して地域社会に貢献していく企業として積極的に対応しておくことを目指し、ほくほくフィナンシャルグループ全社の国内事業所におけるScope1、Scope2を対象とし、CO2排出量の削減目標を2030年度までにカーボンニュートラルを実現するという目標へ引き上げを実施しました(従来の目標は、2030年度までに2013年度比▲46%、2050年度までにカーボンニュートラル)。
3.「カーボン・クレジット市場」への参加について
2023年10月11日に開設された「カーボン・クレジット市場」に、ほくほくフィナンシャルグループは各銀行名(北陸銀行・北海道銀行)にて参加登録致しました。カーボン・クレジットの取引も活用しながら、引き続き、カーボンニュートラルの実現および地域全体の持続可能な環境・社会の実現に向けて取り組んでまいります。
「ほくほくフィナンシャルグループ環境方針」の制定および「TCFD」提言への賛同について
2021年2月1日、ほくほくフィナンシャルグループは経営理念のひとつである「地域共栄」の実現に向け、営業活動を含む自らの企業活動において環境への配慮に努めることを「環境方針」として制定・公表しました。併せて、気候変動に関わるリスク・機会の開示を推奨する「TCFD(気候変動関連財務情報開示タスクフォース)」提言への賛同を表明しました。
北海道銀行は、ほくほくフィナンシャルグループ一体となり、地域経済および地域社会の持続的な発展へ貢献してまいります。
≪ほくほくフィナンシャルグループ環境方針≫
環境保全に関する法規等を遵守します。
金融商品やサービスの提供を通じて、環境問題に取り組むお客さまへの支援を積極的に行います。
企業活動全般において、省資源、省エネルギー、リサイクル活動を推進し、環境負荷の低減に努めます。
企業活動が環境に与える影響を定期的に検証するとともに、積極的な情報開示に努めます。
地域社会と積極的に連携し、環境保全活動を推進します。
本方針は、グループ内の全役職員に周知するとともに、対外的にも公表します。
役職員による社会貢献活動について
札幌大通公園などを含め、各本支店所在地において、役職員が地域のボランティア清掃等を実施しています。また、各市町村で実施される町内会行事や祭りへのボランティア参加を通じて、地域の皆さまとの交流を深めています。
環境省「ESG地域金融促進事業」への採択
環境省が実施する「令和2年度ESG地域金融促進事業」の支援先として採択されました。当行は、気候変動や低炭素社会への移行が地域の産業に及ぼす影響について、主要産業としてアルミ産業を特定し、リスクと機会、課題を分析しました。本取組は、環境省主催の会議「ESG金融ハイレベル・パネル第4回」においても紹介いたしました。
【特徴】
引き続き、気候変動課題への対応の重要性をふまえ、地域企業が抱える課題の解決をサポートできる体制の構築に取り組んでまいります。
お客さまのSDGsへの取り組みのサポート
地域のお客さまのSDGsへの取り組みをサポートするために「ほくぎんSDGs評価サービス」を展開しています。このサービスはお客さまの現在の事業活動をSDGsの観点で整理、フィードバックし、今後優先するべき取り組みについてアドバイスを行うものです。また、お客さまの「SDGs宣言」策定をサポートするほか、希望に応じて、策定されたSDGs宣言を当行ホームページにも掲載し、取り組み内容を紹介いたします。
また、サステナブルファイナンスを通して、お客様のSDGsに関わる取り組みについての目標を整理し、達成に向けた各種伴走支援も行っております。
【特徴】
今後も地域のお客さまとともに、持続可能な社会の実現に向けて取り組んでいまいります。
サステナビリティ推進を強化するための体制整備
当行自身のサステナビリティ推進の方向性や計画の策定やお客さまの課題やその課題に対する解決手段の蓄積および実践に向けた検討、職員への啓蒙活動を行っていくために2021年11月よりサステナビリティ推進グループを新設しました。
【特徴】
当行全体として環境戦略を含むサステナビリティ推進をより強化していきます。
環境省「地域脱炭素融資促進利子補給事業」指定金融機関採択
環境省が実施する「地域脱炭素融資利息促進利子補給事業」の指定機関に採択されました。省エネや、再生エネルギーなど、脱炭素化を目指す設備投資を行うお客さまに対して「地域脱炭素融資促進利子補給金」の取り扱いを開始します。
本事業は、環境省が民間資金によるが地球温暖化対策の促進を図り、地域循環共生圏の創出につなげることを目的に創設したもので、一定の要件を満たす省エネ・省エネ設備投資に対するESG融資に対し、貸付利率の最大1%、最長3%の利子補給を行うものです。
【特徴】
・ 省エネ・省エネ設備投資等企業が脱炭素化促進に取り組めるよう、サポートいたします。
「ビジネスカジュアル」の導入
「ウェルビーイングのある働き方の実現」に向け、自由な服装での勤務を認め、TPOに合わせた服装を可能とすることで、自由闊達で想像力を発揮しやすい企業風土の醸成を図る。
【特徴】
職員一人ひとりの個性や自主性を尊重し、多様な価値観や新しい発想を尊重する職場環境を整備することで働きやすさを高め、お客さまサービス向上に努める。
金融教育への取り組み
① ESG・SDGs推進の一環として、小中高校生向けの金融経済教育を推進するため、営業エリアの学校等に出向き「出前授業」を実施しています。本活動を通して若年層の金融リテラシーの向上を図り、将来の健全なマネーライフを支援し、持続可能な社会経済の発展に貢献します。
② 地域の高校生が経済や世の中の仕組みについて興味関心を高め、社会で生きていくためのお金の知識を学べる機会の創出を目的として、全国高校生金融経済クイズ選手権『エコノミクス甲子園』の富山大会・福井大会を開催しています。
【特徴】
・ CSR活動における取り組みの重点テーマの一つとして、「地域における金融リテラシーの向上」を掲げております。
グリーンボンドの購入
「持続可能な地域社会の実現」のための責任ある投融資への取り組みの一環として、ESGに配慮したグリーンプロジェクトに資する債券の購入を行っています。
【特徴】
・ 適切なリスク管理のもと、安定的な収益を確保できる運営に努めています。
災害時緊急充電スポットの設置
地域貢献の一環として、災害発生による停電等の緊急時に備える携帯電話の充電スポットを富山県内の23ヵ店に設置。今後は、対象店舗を県外に拡大し、順次充電スポットを設置してまいります。
【特徴】
・ 災害に強いインフラ整備を通じて地域社会の持続的な発展に貢献いたします。
カーボンニュートラルに向けた取り組み
・ 富山県と北陸電力が協力し、使用する電力の一部を、CO2排出量の削減に取り組む企業向けに創設した電気料金メニュー「とやま水の郷でんき」へ切り替え。
・ 北海道銀行および国立大学法人金沢大学と協調し、RE100等のグローバル基準に適合するCO2排出量実質ゼロのグリーン電力を東京・日本橋室町三井タワーにおいて導入。
・ 日本海ガス株式会社より、バリューチェーン全体で排出される温室効果ガスを森林保護などで創出されるカーボンクレジットで相殺することで、「地球規模は排出ゼロ」とみなされるカーボンニュートラル都市ガスを導入。
・ 北陸電力株式会社と「カーボンニュートラルの推進に向けた連携に関する協定」を締結。取り組み案件として、北陸電力グループの「太陽光発電オフサイトPPA」を活用し、北陸銀行所有地において北陸電力グループが太陽光発電所「ほくほくソーラーパーク」を建設・運営し、発電する全ての電力を北陸銀行の店舗等に供給する。
【特徴】
再生可能エネルギーの活用等で企業全体のCO2排出量削減に取り組んでいます。