当社は、本格的な超高齢社会、「人生100歳時代」の到来に向け、「健康寿命の延伸」すなわち“健康で元気に長生きする”という社会的課題にこたえるために、2016年6月より、「従業員」「お客様」「社会」のすべてを元気にする取組み、「太陽の元気プロジェクト」を推進しています。本プロジェクトの主な取組みは、以下のとおりです。
■従業員を“元気”にする取組み
・ 従業員の健康増進を図り、一人ひとりがいきいきと働くことができる元気な職場を作ります。
・ 元気な職場で生まれる活発なコミュニケーションによって、新商品や新サービス等の新たな価値を創造します。
【最長70歳まで働ける雇用制度の導入】
「お客様」や「社会」を元気にするためには、「従業員」が高い意欲を持って長く元気に働ける環境を構築することが欠かせません。2017年4月、業界に先がけて65歳定年制度および最長70歳まで働ける継続雇用制度を導入しました。
【人事制度の刷新】
2017年4月より定年を60歳から65歳に延長し、また65歳以降も最長70歳まで働ける人事制度を導入しています。また、2020年4月に、65歳定年制度を確実に運用し、これまで以上に若手からシニアまで、年齢に関わらず能力を発揮し、管理職として活躍できる環境を構築するため、評価基準をより明確に刷新するとともに、より成果に応じた処遇を実現する人事制度を導入しました。
【両立支援制度の充実】
介護や傷病と仕事との両立支援について、従来の「介護や治療に専念して休む」制度に加え、2020年4月より、介護や治療をしながら働き続けることのできる「週3日・週4日勤務」という新たな勤務制度を導入し、通院休暇の適用範囲に「がん治療」を追加しました。また、2021年1月より、看護休暇、介護休暇について、2022年4月より通院休暇について、時間単位(10分単位)での取得を可能としました。さらに、短時間勤務制度の拡充や、男性従業員の育児と仕事とのさらなる両立支援を図るために、男性育休1ヵ月間取得を推進しています。
【クアオルト健康ウオーキングを活用した従業員の健康づくり】
疾病予防・健康増進に効果のある「クアオルト健康ウオーキング」を活用した従業員の健康づくりを推進しています。「クアオルト健康ウオーキング体験ツアー」を定期的に実施するなど、健康に対する意識を高める機会を設けています。
【予防検査を活用した従業員の健康増進サポート】
簡単な血液検査でMCI(軽度認知障害)のリスクを判定する「MCIスクリーニング検査プラス」および「現在、がんである可能性」と「将来、脳卒中・心筋梗塞、糖尿病になるリスク」を一度に評価できる「アミノインデックス?リスクスクリーニング」を従業員の福利厚生制度の一つとして導入しています。疾病予防・健康増進に向けた取組みを一層強化することで、従業員が安心して長く元気に働くことができるさらなる職場環境の構築を図っています。
■お客様の“元気”をサポートする取組み
・ お客様の健康寿命の延伸をサポートするサービスを提供します。
・ お客様の元気をサポートするために、従業員のサービス力を高めます。
【「ひまわり認知症予防保険」等の販売】
当社では、社会的課題である認知症と前向きに向き合い、老後を安心してお送りいただくための商品として、予防保険シリーズ第1弾の「ひまわり認知症予防保険」等を販売しています。当商品は、認知症にならないための「予防」への取組みをサポートし、認知症になったときの「保障」も同時に準備する商品です。健康に不安のある方(入院したことがある方等)も簡単な告知でお申し込みいただけます。
【「ガン・重大疾病予防保険」の発売】
2021年6月には、予防保険シリーズ第2弾として『ガン・重大疾病予防保険』を発売しました。当商品は、がんだけでなく、急性心筋梗塞や脳卒中などの所定の重大疾病状態に対して、一時金保障をご準備いただくことができます。また、生存給付金特則を付加することでご契約の1年後から2年ごとに「予防給付金」をお受け取りいただけます。この「予防給付金」は当社がご案内する疾病予防サービス等にもご利用いただくことができ、がんや重大疾病への「早期予防」、「早期発見」につなげていただくことで、お客さまの元気、長生きをサポートします。
【「告知緩和型がん診断保険」、「告知緩和型がん治療保険」の発売】
2023年5月には、過去にがんに罹患するなど、がん保障に加入することが難しかった方でもお申込みが可能な「告知緩和型がん診断保険」、「告知緩和型がん治療保険」を発売しました。「告知緩和型がん診断保険」はがんに罹患した後の治療費や生活費等を一時金で準備でき、「告知緩和型がん治療保険」は所定の治療を受けた月ごとに給付金を受け取ることができます。これにより健康状態に不安のあるお客様にも、がん保障をご提供することができるようになりました。
【予防への取組み】
太陽生命は、重大な疾病の「早期発見」「早期改善」だけでなく「病気の予防をサポートし、お客さまの健康増進のお役に立つ」ための取組みを推進することで、誰もが元気に長生きできる明るい長寿社会の実現を目指しています。
「ひまわり認知症予防保険」をはじめ、対象の保険にご加入のお客さまに向けて、簡単な血液検査でMCI(軽度認知障害)のリスクを判定する「MCIスクリーニング検査プラス」や疾病予防・健康増進に効果のある「クアオルト健康ウオーキング体験ツアー」等の「認知症予防サービス」をご案内しています。2021年3月には、味の素株式会社、H.U.フロンティア株式会社、株式会社H.U.ウェルネス株式会社の3社と業務提携し、「現在、がんである可能性」と「将来、脳卒中・心筋梗塞、糖尿病になるリスク」を一度に評価できる「アミノインデックス?リスクスクリーニング」のご案内を開始しました。また、「アプリで楽しく健康づくり」をコンセプトに歩行・睡眠などさまざまな視点からお客様の健康増進をサポートできる「太陽生命の健康増進アプリ」の提供をしています。本アプリは、毎日の歩数や睡眠時間から、予防できる可能性のある病気・病態や健康増進に向けたアドバイスをお知らせする機能があり、お客さまはご自身の健康状況を確認することができます。
さらに、2021年9月には、株式会社ジェネティックラボ(現:ユーロフィンジェネティックラボ株式会社)が提供する、「子宮頸がんHPV検査パピックス」のご案内を開始しました。当検査では、子宮頸がんの原因とされる高リスク型HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染有無を、自宅で簡単に調べることができ、子宮頸がんの早期発見の可能性を拡げることができます。これまで以上に多くのお客さまの病気の予防をサポートし、健康増進のお役に立てるようになりました。
【マイページを活用したサービスの拡充】
「太陽生命マイページ」とは、太陽生命の個人保険・個人年金保険にご加入のお客さまがご利用いただけるインターネットサービスです。「太陽生命マイページ」にご登録いただくと、パソコンやスマートフォンで、加入しているご契約の保障内容などが確認できる「契約内容照会」をはじめ、ご登録住所の変更や改姓手続き、ご家族登録制度への登録・変更、生命保険料控除証明書のダウンロードなどがご利用いただけます。
お客様専用インターネットサービス「太陽生命マイページ」において、会員範囲を契約者等のほかに、2021年10月に被保険者、2022年2月に登録家族にも拡大し、より多くのお客様にサービスを提供しています。また、入院給付金等のご請求も「太陽生命マイページ」で手続きでき、白内障や大腸ポリープなどについては、ご請求からお支払いまでインターネットで完結することができます。
さらには、2021年10月に土日利用可能なサービスを拡大し、2022年10月に死亡保険金受取人の変更手続き、2023年2月に保険料口座振替のお申込手続き、同年5月には、電子バーコードによりコンビニエンスストアで第2回目以降保険料をお払込みいただくことが可能となりました。これからも、お客さまの利便性の向上を図っていきます。
【お客様対応力の向上】
2016年度より、シニアのお客様や障がいをお持ちのお客様への対応力を高めていくために、本社および全国の支社において、認知症サポーター養成講座やユニバーサルマナー検定の受講を実施しています。2018年度からは、全国キャラバン・メイト連絡協議会と連携し、「認知症サポーター養成講座」の講師役となる「企業内キャラバン・メイト」の育成・登録を行っています。
【安心をお届けするためのサービス】
太陽生命では、ご加入時からご契約期間中、お支払い時に至るまで、長期間にわたりお客様に信頼され、安心いただけるサービスをお届けするため、さまざまな改革・改善に継続的に取り組んでいます。ご加入時には、シニアのお客様の誤認防止等のために「ご家族同席」を積極的に推進することに加えて、携帯端末「太陽生命コンシェルジュ」のテレビ電話機能を活用し、本社担当者が直接、契約意向、申込内容等を再確認する「シニア安心サポートデスク」を実施しています。また、認知症や入院等によりお客様ご本人とコミュニケーションや連絡が困難となった場合等に備え、あらかじめご家族の連絡先をご登録いただく「ご家族登録制度」を導入しています。2022年4月に取扱開始した「デジタル証書」は、保障内容をWebサイトで簡単に確認しやすいようデザインし、ご契約者様がご利用しやすくしただけでなく、被保険者様・ご登録家族様にもマイページ会員として登録いただくことで、ご契約者様以外でもご利用できる便利なサービスとなっています。
ご契約期間中には、シニアのお客様に対して年1回以上の訪問等を行い、契約内容の確認や給付金等の請求勧奨等を行う「シニア訪問サービス」を実施しています。お支払い時には、専門知識を有する内務員が直接お客様やご家族を訪問し、給付金等の請求手続きをサポートする「かけつけ隊サービス」を実施しています。「太陽生命コンシェルジュ」を用いてペーパーレスで給付金等の請求手続きを行うこのサービスでは、最短10分程度での給付金のお支払いを可能としています。また、2020年10月に、死亡保険金請求のペーパーレス化により完全ペーパーレス化を実現するなど一層のサービスの拡充を図っています。認知症に関しては、給付金等をご請求いただいたにも関わらず、その時点では支払基準を満たさずお支払いできなかったお客さまに対して、将来の請求につなげていただけるようフォローする取組みも行っております。
【DXの推進】
当社では、2018年8月より営業職員用携帯端末「太陽生命コンシェルジュ」を導入し、最新のITを駆使した機能を充実させ、お客さまのご要望を伺いながらその場で最適なプランをご提案する「コンサルティング・プレゼンテーション機能」の搭載および契約から領収までの完全ペーパーレス化等、生命保険募集のあり方を変えてきました。
2019年10月には、インターネットで申込手続きが完結できる「スマ保険」を開始しました。「スマ保険」では、お客さまの自由な時間や場所でご利用いただけるインターネットによる保険の見積もりやお申込みを実現しただけでなく、当社がこれまで培ってきた「人」による丁寧な訪問サービスを融合することで、アフターフォローの充実したインターネット完結型保険という、今までにない新たなコンセプトでの保険の提供を行っています。
また、2021年1月には「スマ保険」と営業職員によるコンサルティングや申込手続き時のサポートを組み合わせた「リモート申込」(非対面募集)を導入しました。この「リモート申込」により、新型コロナウイルス等の影響で非対面でのサービスを求めるお客さまに加え、遠方で直接対面が難しいお客さまなど、より多くのお客さまへの提案が可能となり、ご自身のスマートフォンやパソコンにて簡単にご契約の手続きを完了することができるようになりました。加えて、2022年11月からは、契約者本人の保障だけでなく、12歳以下のお子様の保障を準備することができる「子供医療保険」を提供し、生命保険業界初(※)のインターネット完結型保険で契約者と被保険者が別人での契約を可能としました。
2023年10月には営業職員・内務員へスマートフォンを貸与し、お客さまとのコミュニケーション強化を実現しました。
(※)「インターネット完結型」で「契約者と被保険者が別人」となる「子供の医療保険」の取り扱いは、生命保険業界初となります。(2022 年10 月太陽生命調べ。ただし損害保険会社、共済は調査対象としていません。)
■社会の“元気”に貢献する取組み
・ 当社が保有するデータの活用によって、医療の進歩に貢献します。
・ 「元気・健康」に取り組んでいる企業・団体等を応援します。
【株式会社太陽生命少子高齢社会研究所の設立】
2020年4月に、「健康寿命の延伸」という社会的課題の解決への取組みを一層強化すべく、「株式会社太陽生命少子高齢社会研究所」(以下「研究所」)を設立しました。研究所では、主に「疾病の予防・早期発見・早期治療」の観点から、学術機関等とビッグデータを活用した共同研究を行い、その成果を広く公表することで社会貢献を図ります。当社は、その共同研究の成果等を保険商品・サービスへ展開するなど、よりお客様の元気・長生きに役立つ商品・サービスの開発につなげていきます。
2022年2月には、味の素株式会社と、太陽生命の従業員の健診データや血液中アミノ酸濃度プロファイル等を活用した「がん・生活習慣病予防」に関する共同研究を開始しました。また、同年6月には、株式会社MCBIと実施している共同研究において、太陽生命で長年営業活動を行っている70~80代の従業員の認知症発症リスクの割合が同年代の一般の方より低いことがわかり、「歩行・思考・会話」する長期の活動が認知症リスクの低下につながる可能性を確認しました。
【全国各地での「認知症セミナー」への協賛】
2016年度より、全国各地で開催されたテレビ局や新聞社が主催する認知症セミナーに協賛しています。同セミナーでは、認知症専門医による基調講演や認知症に携わるさまざまな立場の方々が参加するパネルディスカッションや健康をテーマにした落語、かかりつけ医の先生を対象とした認知症予防セミナーなどを実施しました。
【「日本医師会 赤ひげ大賞」協賛を通じた地域医療への貢献】
2017年度より、「日本医師会 赤ひげ大賞」に特別協賛しています。全国の都道府県医師会が推薦する「地域住民の健康を支えている医師」、「離島や過疎地域での活動など地域の現場医療に貢献した医師」を表彰しています。また、日本医師会の「救急カード」に協賛し、救急医療に関する啓蒙活動に貢献しました。
【「太陽生命クアオルト健康ウオーキングアワード」の実施】
2016年度より、疾病予防・健康増進に効果のある「クアオルト健康ウオーキング」を全国に普及させることを目的として、「太陽生命クアオルト健康ウオーキングアワード」を実施しています。
本アワードでは、地域住民の健康寿命の延伸に向け、「クアオルト健康ウオーキング」の導入を目指す自治体を公募し、受賞自治体におけるウオーキングコース整備・専門ガイド育成を支援しています。
【スポーツ協賛を通じた青少年の育成、女性応援】
アイスホッケーやラグビーを通じた青少年の育成と各スポーツの普及を目的に「太陽生命U9ジャパンカップ」「アイスホッケー教室」「太陽生命カップ全国中学生ラグビーフットボール大会」「全国U18女子セブンズラグビーフットボール大会」「太陽生命 JAPAN RUGBY CHALLENGE SERIES 2022」等に協賛しています。また、スポーツを通じ活躍する女性を応援することを目的に、アイスホッケー女子日本代表、ラグビー女子日本代表へ協賛しています。さらに、健康寿命の延伸という社会的課題への取組みとして、JLPGAレジェンズツアー「太陽生命 元気・長生きカップ」を開催し、女子シニアゴルフへ協賛しています。
【認知症を題材にした映画への協賛】
当社は、2022年度より認知症の方やご家族を支援する社会を実現し、認知症という社会的課題を幅広い世代へ向けて周知するため、認知症を題材とした映画に協賛しました。
*「太陽の元気プロジェクト」の取り組みの詳細については、以下をご覧ください。
https://www.taiyo-seimei.co.jp/summary/genki/index.html
≪取組みの特徴≫
「人生100 歳時代」の到来に向け、「健康寿命の延伸」という社会的課題にこたえるため、社会のニーズに合った商品・サービスの提供や、健康増進に取り組む企業・地域等の支援、従業員の健康増進や職場環境の改善等について「元気プロジェクト」を通じて取り組んでいます。こうした取組みが評価され、7年連続で健康経営優良法人(ホワイト500)に認定されました。