日興アセットマネジメントは、2014年5月30日に日本版スチュワードシップ・コードの受け入れを表明し、「日興アセットマネジメントのスチュワードシップ方針」を発表、スチュワードシップ活動への注力を一層強めました。その後、2023年1月の同方針の改訂では、日本の上場株式以外の投資資産、特に国内社債投資についても日本版スチュワードシップ・コードの理念を受け入れ、スチュワードシップ活動を推進している旨を反映しました。
当初の公表以来、複数回の改訂を経た現在の同方針は、日本版スチュワードシップ・コード改訂にて追記されたサステナビリティの考慮や情報開示の強化などに対応し、また当社のエンゲージメント活動等の説明強化も反映を完了した内容となっております。
日興アセットマネジメントのスチュワードシップ方針
https://www.nikkoam.com/about/stewardshipcode/policy
日興アセットマネジメントグループ エンゲージメント&スチュワードシップ戦略
https://www.nikkoam.com/files/pages/about/pdf/esg/global_engagement_and_stewardship_strategy_J.pdf
1999年に日本初の社会的責任投資(SRI)ファンドを設定するなど、日興アセットマネジメントはアジアにおけるESG投資のパイオニアとなっています。20年以上にわたり、当社の日本外の各運用チームは、ESG原則およびサステナビリティを投資プロセスに取り入れる努力を続け、今では全ての投資戦略においてESGを考慮した運用商品を提供しています。ESG要素はお客様のために将来にわたって価値を生み出していく上で重要な役割を果たすと確信しています。
【グローバル株式】
グローバル株式運用チームは、高い資本利益率を達成できる目的重視型の「フューチャー・クオリティ」銘柄を発掘します。社会の諸問題を解決する企業の株式には市場の資金が集まり、相対的に高いリターンをもたらす可能性が高いと考えられます。
https://www.nikkoam.com/sustainability/investment-management/global-equity
【日本株式】
日本株式運用チームでは、企業の財務面のみならずESG要素を含む非財務面の情報を分析し、超過収益獲得を追求します。優れた運用プロセスは企業の将来の収益や競争力強化につながるESG要素に着目すべきだと信じています。
https://www.nikkoam.com/sustainability/investment-management/japan-equity
【アジア株式】
アジア株式運用チームでは、好収益を維持できる企業や根本的に変化できる企業を探求します。収益の持続性や根本的な変化の可否を精査するのにESGは不可欠な要素です。よって、当チームは株主還元に影響するESG課題に注目します。
https://www.nikkoam.com/sustainability/investment-management/asian-equity
【グローバル債券】
ESGはグローバル債券運用チームの全ての戦略にわたって考慮している重要な要素であり、スクリーニング&リサーチとポートフォリオ構築の段階で適用されます。
https://www.nikkoam.com/sustainability/investment-management/global-fixed-income
【日本債券】
日本債券運用チームでは、定量リスクのみならず、財務分析では捉えることができない定性リスクも分析することが重要だと考えます。ESGの観点は、定性分析の中での重要な要素と位置付けています。
https://www.nikkoam.com/sustainability/investment-management/japan-fixed-income
【アジア債券】
アジア債券運用チームが運用する社内格付けモデルにおいては、幅広いESG要素やリスクを取り入られています。ESGの観点は長期の価値創造には不可欠との信念のもと、ESGのリサーチと評価はクレジット分析の主要要素の一つと捉えています。
https://www.nikkoam.com/sustainability/investment-management/asian-fixed-income
日興アセットマネジメントでは、当社が運用する投資信託において、信託報酬の一部を寄付する活動を行なっています。
「世銀債ファンド(ワールドサポーター)」は、相対的に利回りの高い、新興国通貨建て世界銀行債券に投資する投資信託です。寄付先である国際開発協会(IDA)は、世界銀行の名で知られる国際復興開発銀行(IBRD)の姉妹機関で、世界の貧困削減をめざし、途上国における経済成長の促進や不平等是正、生活水準向上のためのプロジェクトに長期で無利子の融資や贈与を行なっています。日興アセットマネジメントは、当ファンド設定の2007 年以降、継続して寄付を実施しております。
また、「グローバル全生物ゲノム株式ファンド(1年決算型)/(年2回決算型)」では、2019年より、難病・希少疾患分野の研究機関や治療現場、支援団体への寄贈を行っております。
日興アセットマネジメントは、今後も持続可能な社会の形成に役立つ取組みを行なって参ります。
日興アセットマネジメントは、2022年度におけるサステナビリティ活動をまとめ、四度目のサステナビリティレポートを発行しました。レポートでは、グローバルな資産運用会社として、ESGを考慮した運用および自社の様々な取り組みについて紹介しています。当社の経営理念の最高位に位置付けるフィデューシャリー・ESG原則に沿った運用プロセスや投資家の皆さまの利益の最大化を図る商品開発、コーポレート・ガバナンス体制の更なる強化に向けた取り組み、ダイバーシティ&インクルージョンの推進、そして社員が有志で参加する国内外拠点の社内サステナビリティ・グループの活動などについてお伝えしています。
日興アセットマネジメントでは、人事評価制度にサステナビリティへの取り組み目標を設けています。すべての社員に対してそれぞれの職務や会社での役割において、持続可能な社会に貢献する資産運用会社の一員として、受益者、社会、そして会社にとってプラスの影響をもたらすための取り組みを実践できたかを評価観点の一つとして盛り込むことで、社員が日々の業務遂行にサステナビリティの意識を取り入れ、更に、どのようにサステナビリティの実践を成し遂げられるかを上司と掘り下げて議論するきっかけとなっていることが期待されます。
日興アセットマネジメントは、2022年9月に英国スチュワードシップ・コードの署名機関となりました。アジアの運用会社として初めて同コードが求める高い基準を満たした一社となりました。同コードの署名機関となることは、投資手法や投資プロセスへの ESG の組み込み、優れたガバナンス、議決権行使、エンゲージメントといった課題に対する資産運用会社としての取り組みと実績を示すものとみなされます。また、当社のスチュワードシップの実践がグローバル市場の水準を満たしていることを示すものでもあります。
英国の財務報告協議会(FRC)は、英国スチュワードシップ・コードを厳格化し、顧客や受益者のために責任ある資本の配分、管理、監督を行い、経済、環境、社会に持続可能な恩恵をもたらすことについて、世界的に先駆けた基準を設定しました。そのコードの署名機関となるために、志願する資産運用会社は、過去1年間に同コードの原則をどのように適用してきたかを示す報告書を提出しなければなりません。報告書がFRCの期待に沿うものであれば、その会社は同コードの署名機関としてリストに掲載されますが、署名機関は、その後も継続して年次報告を行い、スチュワードシップ活動の継続的な向上と成果を示し続けることが求められます。
日興アセットマネジメントは、2050 年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロ(ネットゼロ)とすることを目指す資産運用会社によるグローバルなイニシアティブ「Net Zero Asset Managers initiative」の趣旨に賛同し、2021年10月に同イニシアティブに参画しました。
「Net Zero Asset Managers initiative」は、産業革命以前対比で世界の平均気温の上昇を摂氏 1.5℃以内に抑えるための世界的な取り組みに沿って、2050 年までに温室効果ガス排出量をネットゼロにするという目標を掲げるイニシアティブです。
同イニシアティブに参画する資産運用会社は、2030年を達成時期とする中間目標の設定が義務となっており、当社は、運用資産の43%を対象として、そのカーボンフットプリントを2019年比で50%削減する目標を掲げました(同イニシアティブのHPにて公開)。まずは、保有する株式からネットゼロ目標への取組みを開始しましたが、分析手法やデータカバレッジの進展に則して、対象資産の追加を検討していく計画です。
日興アセットマネジメントはダイバーシティ&インクルージョンを追求し、インクルーシブな職場作りに継続的に取り組んでまいりました。2021年2月には、女性活躍推進における取り組みをさらに加速し、2030年までに海外拠点を含む日興アセットマネジメントグループ全体における女性管理職比率を30%に引き上げる目標を新たに設定しました。女性管理職比率の目標を明確化することにより、達成に向けての進捗状況の透明性を確保し、女性活躍推進の取り組みの更なる充実を図るとともに、多様性に対する社員の一層の意識向上を目指します。本年度、引き上げ目標の実現に向けた採用や人材開発を含むアクションリストを日本国内の社員向けに公開し、アクションリストのうち、メンター・プログラムの導入やキャリアについて話す場の提供など一部の取り組みは開始しております。また、2021年12月に全社的なダイバーシティ方針を策定し、ジェンダー平等および多様性の尊重を前提とした当社の職場環境を実現してまいります。これらの取り組みの進捗については、年次のサステナビリティレポートなどで報告する所存です。
日興アセットマネジメントでは、人事評価制度にサステナビリティへの取り組み目標を設けています。すべての社員に対してそれぞれの職務や会社での役割において、持続可能な社会に貢献する資産運用会社の一員として、受益者、社会、そして会社にとってプラスの影響をもたらすための取り組みを実践できたかを評価観点の一つとして盛り込むことで、社員が日々の業務遂行にサステナビリティの意識を取り入れ、更に、どのようにサステナビリティの実践を成し遂げられるかを上司と掘り下げて議論するきっかけとなっていることが期待されます。
日興アセットマネジメントは、2014年5月30日に日本版スチュワードシップ・コードの受け入れを表明し、「日興アセットマネジメントのスチュワードシップ方針」を発表、スチュワードシップ活動への注力を一層強めました。その後、2022年3月の同方針の改訂では、当社によるエンゲージメントなどについて詳説した「日興アセットマネジメントグループ エンゲージメント&スチュワードシップ戦略」のご紹介や、当社独自の取組みであるCSV評価、また重点ESGテーマやエンゲージメントのマイルストーン管理などの説明を盛り込みました。
当初の公表以来、複数回の改訂を経た現在の同方針は、日本版スチュワードシップ・コード改訂にて追記されたサステナビリティの考慮や情報開示の強化などに対応し、また当社のエンゲージメント活動等の説明強化も反映を完了した内容となっております。
日興アセットマネジメントのスチュワードシップ方針
https://www.nikkoam.com/about/stewardshipcode/policy
日興アセットマネジメントグループ エンゲージメント&スチュワードシップ戦略
https://www.nikkoam.com/files/pages/about/pdf/esg/global_engagement_and_stewardship_strategy_J.pdf
1999年に日本初の社会的責任投資(SRI)ファンドを設定するなど、日興アセットマネジメントはアジアにおけるESG投資のパイオニアとなっています。20年以上にわたり、当社の日本外の各運用チームは、ESG原則およびサステナビリティを投資プロセスに取り入れる努力を続け、今では全ての投資戦略においてESGを考慮した運用商品を提供しています。ESG要素はお客様のために将来にわたって価値を生み出していく上で重要な役割を果たすと確信しています。
【グローバル株式】
グローバル株式運用チームは、高い資本利益率を達成できる目的重視型の「フューチャー・クオリティ」銘柄を発掘します。社会の諸問題を解決する企業の株式には市場の資金が集まり、相対的に高いリターンをもたらす可能性が高いと考えられます。
https://www.nikkoam.com/sustainability/investment-management/global-equity
【日本株式】
日本株式運用チームでは、企業の財務面のみならずESG要素を含む非財務面の情報を分析し、超過収益獲得を追求します。優れた運用プロセスは企業の将来の収益や競争力強化につながるESG要素に着目すべきだと信じています。
https://www.nikkoam.com/sustainability/investment-management/japan-equity
【アジア株式】
アジア株式運用チームでは、好収益を維持できる企業や根本的に変化できる企業を探求します。収益の持続性や根本的な変化の可否を精査するのにESGは不可欠な要素です。よって、当チームは株主還元に影響するESG課題に注目します。
https://www.nikkoam.com/sustainability/investment-management/asian-equity
【グローバル債券】
ESGはグローバル債券運用チームの全ての戦略にわたって考慮している重要な要素であり、スクリーニング&リサーチとポートフォリオ構築の段階で適用されます。
https://www.nikkoam.com/sustainability/investment-management/global-fixed-income
【日本債券】
日本債券運用チームでは、定量リスクのみならず、財務分析では捉えることができない定性リスクも分析することが重要だと考えます。ESGの観点は、定性分析の中での重要な要素と位置付けています。
https://www.nikkoam.com/sustainability/investment-management/japan-fixed-income
【アジア債券】
アジア債券運用チームが運用する社内格付けモデルにおいては、幅広いESG要素やリスクを取り入られています。ESGの観点は長期の価値創造には不可欠との信念のもと、ESGのリサーチと評価はクレジット分析の主要要素の一つと捉えています。
https://www.nikkoam.com/sustainability/investment-management/asian-fixed-income
日興アセットマネジメントでは、当社が運用する投資信託において、信託報酬の一部を寄付する活動を行なっています。
「世銀債ファンド(ワールドサポーター)」は、相対的に利回りの高い、新興国通貨建て世界銀行債券に投資する投資信託です。寄付先である国際開発協会(IDA)は、世界銀行の名で知られる国際復興開発銀行(IBRD)の姉妹機関で、世界の貧困削減をめざし、途上国における経済成長の促進や不平等是正、生活水準向上のためのプロジェクトに長期で無利子の融資や贈与を行なっています。日興アセットマネジメントは、当ファンド設定の2007 年以降、継続して寄付を実施しております。
また、「グローバル全生物ゲノム株式ファンド(1年決算型)/(年2回決算型)」では、2019年より、難病・希少疾患分野の研究機関や治療現場、支援団体への寄贈を行っております。
日興アセットマネジメントは、今後も持続可能な社会の形成に役立つ取組みを行なって参ります。
日興アセットマネジメントでは、2018年に当社のカルチャーにサステナビリティの考え方を浸透させるべく、コーポレート・サステナビリティ部を創設しました。さらに、2020年にはグローバルな連携を強化するため、海外拠点にもサステナビリティ推進担当者を任命し、グローバル・サステナビリティ・チームとして体制を強化しました。当チームの主な役割は、ワーキンググループのサポートを始めとするサステナビリティ活動の推進や、運用におけるESG投資の取り組みについての情報開示を行うことです。
当社のサステナビリティ活動では、主に「環境・気候」、「ダイバーシティ&インクルージョン」および「不平等の是正」の3つのテーマに重点的に取り組んでいます。「草の根」的なボトムアップの活動の中心となるのは、グローバル社員の約11%が自主的に参加する11のサステナビリティ・グループです。各グループは定期的に集まり、社内の課題や国内外のトレンドについて議論し、行動を計画します。時にはサステナビリティ・グループの発案から始まり、会社方針の新設・変更に至る場合もあります。2020年以降はコロナ禍の制約のなか、社員の意識向上を図るべく、全社員が参加可能なセミナーを積極的に企画・開催しています。グローバル・サステナビリティ・チームは、サステナビリティ・グループの様々なアイデアを推進すべく、社内の関係部門や社外団体等と連携します。本年度より経営層に各サステナビリティ・グループのエグゼクティブ・スポンサーを任ってもらい、これらの活動に直接関与していただく機会を増やすことで、グループの社内における存在感を上げ、参加する意欲を掻き立てることへも繋がると考えています。また、経営層にグループへのアドバイスやサポートを担ってもらうことで、ボトムアップとトップダウンの両方のアプローチからサステナビリティを推進しております。
日興アセットマネジメントは、2021年度におけるサステナビリティ活動をまとめ、三度目のサステナビリティレポートを発行しました。レポートでは、グローバルな資産運用会社として、ESGを考慮した運用および自社の様々な取り組みについて紹介しています。当社の経営理念の最高位に位置付けるフィデューシャリー・ESG原則に沿った運用プロセスや投資家の皆さまの利益の最大化を図る商品開発、コーポレート・ガバナンス体制の更なる強化に向けた取り組み、ダイバーシティ&インクルージョンの推進、そして社員が有志で参加する国内外拠点の社内サステナビリティ・グループの活動などについてお伝えしています。
日興アセットマネジメントでは、2018年よりグループ会社の温室効果ガス排出量を評価(算出・分析)し、これを相殺するカーボンクレジットを取得することで、三年連続で「カーボン・ニュートラル企業」の認定を受けています。2021年には、グループ全体の事業活動における環境への影響を配慮した取り組みを定めた「環境方針」を刷新し、グループ全体の自社の温室効果ガス排出量について、2030 年までに従業員一人あたり2019年比で40%削減することを目標※に設定しました。設定後は、定期的に進捗をモニタリングし、年次のTCFDレポートやサステナビリティレポートなどで報告しております。
今年度より目標実現に向けた施策を開始しており、東京オフィスの電力を「グリーン電力」契約に切り替えました。その他、電気使用量を削減すべく社員が使用するPCをオフィスデスクトップPCから、電力効率の高いラップトップへの移行や、当社の外部ホームページをエネルギー効率の高いデザインに刷新するなどの取り組みを進めています。
※Greenhouse Gas Protocol の定義する Scope 1、2 の自社による直接・間接排出(燃料の燃焼・供給電力等のしようによる排出)、及び Scope3 の一部の間接排出(Scope1,2)に含まれない燃料・エネルギー活動と出張による排出)を対象とする。Greenhouse Gas Protocol は、国際的に認められた GHG 排出量の算定と報告の基準を開発・促進するために設立された国際イニチアチブ。
日興アセットマネジメントは、2050 年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロ(ネットゼロ)とすることを目指す資産運用会社によるグローバルなイニシアティブ「Net Zero Asset Managers initiative」の趣旨に賛同し、2021年10月に同イニシアティブに参画しました。
「Net Zero Asset Managers initiative」は、産業革命以前対比で世界の平均気温の上昇を摂氏 1.5℃以内に抑えるための世界的な取り組みに沿って、2050 年までに温室効果ガス排出量をネットゼロにするという目標を掲げるイニシアティブです。
同イニシアティブに参画する資産運用会社は、2030年を達成時期とする中間目標の設定が義務となっており、当社は、運用資産の43%を対象として、そのカーボンフットプリントを2019年比で50%削減する目標を掲げました(同イニシアティブのHPにて公開)。まずは、保有する株式からネットゼロ目標への取組みを開始しましたが、分析手法やデータカバレッジの進展に則して、対象資産の追加を検討していく計画です。
日興アセットマネジメントは、このたび、英国スチュワードシップ・コードの署名機関となりました。アジアの運用会社として初めて同コードが求める高い基準を満たした一社となりました。同コードの署名機関となることは、投資手法や投資プロセスへの ESG の組み込み、優れたガバナンス、議決権行使、エンゲージメントといった課題に対する資産運用会社としての取り組みと実績を示すものとみなされます。また、当社のスチュワードシップの実践がグローバル市場の水準を満たしていることを示すものでもあります。
英国の財務報告協議会(FRC)は、英国スチュワードシップ・コードを厳格化し、顧客や受益者のために責任ある資本の配分、管理、監督を行い、経済、環境、社会に持続可能な恩恵をもたらすことについて、世界的に先駆けた基準を設定しました。そのコードの署名機関となるために、志願する資産運用会社は、過去1年間に同コードの原則をどのように適用してきたかを示す報告書を提出しなければなりません。報告書がFRCの期待に沿うものであれば、その会社は同コードの署名機関としてリストに掲載されますが、署名機関は、その後も継続して年次報告を行い、スチュワードシップ活動の継続的な向上と成果を示し続けることが求められます。
日興アセットマネジメントでは、2018年に当社のカルチャーにサステナビリティの考え方を浸透させるべく、コーポレート・サステナビリティ部を創設しました。さらに、2020年にはグローバルな連携を強化するため、海外拠点にもサステナビリティ推進担当者を任命し、グローバル・サステナビリティ・チームとして体制を強化しました。当チームの主な役割は、ワーキンググループのサポートを始めとするサステナビリティ活動の推進や、運用におけるESG投資の取り組みについての情報開示を行うことです。
当社のサステナビリティ活動では、主に「環境・気候」、「ダイバーシティ&インクルージョン」および「不平等の是正」の3つのテーマに重点的に取り組んでいます。「草の根」的なボトムアップの活動の中心となるのは、グローバル社員の約7%が自主的に参加する9つのワーキンググループです。各グループは定期的に集まり、社内の課題や国内外のトレンドについて議論し、行動を計画します。時にはワーキンググループの発案から始まり、会社方針の新設・変更に至る場合もあります。2020年以降はコロナ禍の制約のなか、社員の意識向上を図るべく、全社員が参加可能なセミナーを積極的に企画・開催しています。グローバル・サステナビリティ・チームは、こういったワーキンググループの様々なアイデアを推進すべく、社内の関係部門や社外団体等と連携します。
日興アセットマネジメントは、運用会社として社会的責任を果たすために、ESG(環境・社会・ガバナンス)に積極的に関わるべきであるという強い志を持ち、2007年10月に国連責任投資原則(PRI)に署名しました。PRIは、署名機関がESG投資の実績を積み上げられるよう、各国・地域のネットワークで活動を進めております。
日興アセットマネジメントは、上場株式に対する投資について「責任ある機関投資家」の諸原則『日本版スチュワードシップ・コード』を受け入れ、当社の方針及び考え方(「日興アセットマネジメントのスチュワードシップ方針」)を開示しています。
https://www.nikkoam.com/about/stewardshipcode/policy
「日興アセットマネジメントのスチュワードシップ方針」の項目4では、エンゲージメントに際して注力して取り組む事項や留意すべき事項に関して詳細を定めています。当社のエンゲージメントでは、投資先企業の業績や財務戦略は勿論のこと、開示済みの非財務情報で言及された経営方針やビジネス戦略、株主還元策、ESG課題などについて、長期的な視点から企業の成長局面に合わせて意見交換を行います。エンゲージメントの対象は、投資先企業の経営幹部から財務部門、経営企画部門や事業責任者まで広範に及びます。また、特に情報提供に消極的な企業に対しては、経営幹部とのミーティングを提案し、エンゲージメントの効果を高めるよう努めています。
そして、当社は2021年3月に、当社が多くの日本企業に共通して重要と考える ESG課題を纏め、3つの重点ESGテーマとして「脱炭素社会に向けた取組み」、「人的資源と生産性」、「ガバナンスの実効性」を公表しました。これらのそれぞれを対話に交えながら、投資先企業とのエンゲージメントの促進を図り、投資先企業による課題への対応を期待するものです。