資 料

2025年2月12日

地域のトランジションを進める上で知っておきたい、土壌汚染対策の最新動向

土壌汚染対策は典型公害の一つに挙げられながら、長らく規制不在の時代が続き、金融機関にとっては「潜在的な」リスクでした。この状況は、2003年の土壌汚染対策法施行により改善し、健康被害の防止という観点から必要な対策の枠組みが整備されることで改善が図られました。他方、不動産取引に伴うリスク管理という側面に着目すると、情報の非対称性に伴う不確実性を解消すべく、リスクマネジメント面での様々なイノベーションが進展し、リスク管理の高度化が進みました。こうした環境変化の中、一時は日本版スーパーファンド法による「貸し手責任」や減損による担保価値棄損への備えなどで盛り上がった金融業界の関心は小康状態となり、現在に至っています。

 

現在、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、いわゆるhard to abateなセクターに対するトランジション・ファイナンスが大きなテーマとして浮上しています。将来の革新的イノベーションの社会実装につなげるための移行期の取組を正しく評価し、支援することが中心ですが、その過程で産業構造の転換は避けられず、これに対応して地域の基幹産業の事業転換、雇用基盤の維持(ジャスト・トランジション)も地域金融機関が取り組むべき課題です。排出削減困難なセクターの事業転換に取り組むことは、その跡地の円滑な活用のために、再び土壌汚染リスクに対峙することを意味すると考えられます。

このリスクにアンテナを張り続けた金融機関ばかりではないことを考えると、この間、主に不動産取引に係るリスクマネジメントの世界で進められてきた土壌汚染リスク管理の進化を学び、来るべきジャスト・ランジションに備えることは、金融機関の多くにとって有意義と考えられます。本セミナーでは、地域金融機関を対象に、地域のトランジションを進める上で知っておきたい土壌汚染対策の最新動向を各分野の方から伺い、土壌汚染と金融機関の今後の関係を考える機会とします。

 

21世紀金融行動原則への署名の有無にかかわらずご参加いただけます。所属先の関連部署・グループ会社等への情報展開もよろしくお願いいたします。コンサルティング営業・審査・融資等の実務の皆様にも是非参加いただきたいプログラムです。

 

 

 

開催日時

2025年2月12日(水)15:00~17:00(開場:リアル20分前、オンライン5分前)

開催方法・定員

会場とオンラインのハイブリッド開催
◆リアル参加:ビジョンセンター浜松町 6階E室

JR山手線・京浜東北線「浜松町駅(南口-世界貿易センタービルディング南館直結出口)」 徒歩3分、東京モノレール羽田空港線 「モノレール浜松町駅(南口-1出口)」 徒歩3分、都営大江戸線・浅草線 「大門駅(A1出口)」 徒歩5分)(〒105-0013 東京都港区浜松町2-8-14浜松町TSビル)/15名(先着順)

◆オンライン参加:Zoom/最大500名

参加費 無料
申込方法
  • ご参加には事前のお申込が必要です。

  • 申込フォームにアクセスして、必須項目を入力してください。フォームを送信後、自動返信メール(送信元:no-reply@zoom.us)にて参加に必要な情報をお知らせいたしますので、開催当日まで保管をお願いいたします。

 

▽申込期限:
・リアル参加希望の場合(申込期限:2025年2月10日(月)14:00)
・オンライン参加希望の場合(申込期限:2025年2月11日(火))

 

申込フォームにアクセスできない場合

21世紀金融行動原則事務局(wgregistration(a)pfa21.jp <(a)を@に変える>)宛に、メールの件名を「2/12土壌汚染対策セミナー参加希望」とした上で、以下を送付ください。(1)参加方法の希望(リアル参加/オンライン参加)、(2)参加者氏名(よみがな)、(3)メールアドレス、(4)所属団体の名称(よみがな)、(5)部署・役職、(6)所属機関の分類(PFA21署名金融機関/その他の金融機関/企業/自治体/メディア/NGO・NPO/環境省及びその他国の機関/その他から選択)、(7)セミナーで聞きたいこと、(8)事務局への連絡事項など。

申込・参加にあたってのお願い

  • リアル参加申込の場合もzoomよりオンライン参加のための情報を含む自動返信が届きます。参加方法を含む登録内容については自動返信メールより確認できます。
  • 感染状況や登壇者のリアル会場参加状況により、皆様にオンライン参加への変更をお願いする場合もございますので、事務局からのメールが受信できるように設定をお願いいたします。PFA21事務局メールアドレス(wgregistration(a)pfa21.jp<(a)を@に変える>、kankyo_kinyu(a)gef.or.jp<(a)を@に変える>)
  • リアル参加いただけることになった場合も、開催日当日、発熱や咳・咽頭痛などの症状がある場合は、オンライン参加への変更をお願いいたします。その際、事務局までご一報ください(メール推奨)。
  • ZOOM会議室への入室方法等は「オンラインセミナー参加方法のご案内」も参照ください。
  • 主催者が撮影した写真等は、今後主催者の媒体等に掲載する場合があります。予めご了承ください。
主催

21世紀金融行動原則(PFA21)預金・貸出・リース業務ワーキンググループ

問合せ先

21世紀金融行動原則 事務局 (一財)地球・人間環境フォーラム内

E-mail:wgregistration(a)pfa21.jp:(a)を@に変える

 

プログラム

(敬称略、内容は予告なく変更する場合があります)

【趣旨説明】ジャスト・トランジションを考える上で土壌汚染対策が再び金融機関の関心事項になるか

・竹ケ原 啓介/(株)日本政策投資銀行 (預貸リースWG座長機関)

 

【講演】土壌汚染対策法をめぐる動向

・金井 信宏/環境省 水・大気環境局 環境管理課 環境汚染対策室 室長補佐

 

【講演】不動産取引における土壌汚染の対応の現状

・長沢 泰輔/(株)フィールド・パートナーズ 代表取締役社長

 

【講演】地方企業におけるCRE(企業不動産)戦略と取引活性化に向けたDX戦略

・宮寺 之裕/ククレブ・アドバイザーズ(株)代表取締役

 

【パネルディスカッションと質疑応答】

<パネリスト>

・金井 信宏/同上

・長沢 泰輔/同上

・宮寺 之裕/同上

・坂本 智徳/八十二Link Nagano(株)電力事業部

<進行>竹ケ原 啓介/同上

 

【事務局からの案内・閉会】

 

ダウンロード

開催案内[修正・差替え(2024.12.26)]

 

当日の動画視聴

 

 

 

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