オリックス不動産投資法人(OJR)のサステナブルファイナンス指針の策定とサステナブルファイナンスの実行について

オリックス不動産投資法人(OJR)のサステナブルファイナンス指針の策定とサステナブルファイナンス...

オリックス・アセットマネジメント株式会社(OAM)は、ESG方針にて規定する「ステークホルダーとの協働」への対応として、金融機関等と協働してサステナブルな資金調達を推進すべく、2023年9月に「サステナブルファイナンス指針」を制定しました。この指針の中でサステナブルファイナンスによる調達比率を2027年3月末までに30%以上、2030年3月末までに50%以上と定めました。
今年9月20日には「サステナビリティ・リンク・ファイナンスフレームワーク」に基づき、サステナビリティ・リンク・ローン20億円を実行しました。「サステナビリティ・リンク・ファイナンスフレームワーク」では、前述のKPIに沿ったサステナビリティパフォーマンスターゲット(SBT)として、以下の3つを設定しています。

① SBTの「ニアターム目標」に沿って、2021年比CO2排出量を2024年までに14%削減を達成
② 2025年から2029年の各年度は、2024年の目標値(2021年比14%削減)から2030年の目標値(2021年比42%削減)の間を均等に削減
③ SBTの「ニアターム目標」に沿って、2021年比CO2排出量を2030年に42%削減を達成

上記目標の達成状況に応じて、金融機関からサステナビリティ・リンク・ローンの金利等の融資条件を連動させ、借入人であるOJRの目標達成に向けた動機付けを促進し、環境・社会の面から持続可能な事業活動および成長を支援することを目指しています。

なお、OJRは以下の通り、物件の新規取得・改修に紐づける形でこれまで3回グリーンボンドを発行してきました。

続いて、OJRコーポレート単位でのポジティブ・インパクト創出を目指し、2022年3月に、国連環境計画・金融イニシアティブ(以下「UNEP FI」)が提唱したポジティブ・インパクト金融原則及び同原則モデル・フレームワーク(資金使途を限定しない事業会社向けの投融資フレームワーク及び不動産投資フレームワーク)に即した「ポジティブ・インパクト・ファイナンス」の取組としての資金の借入を実施しました。その後2023年5月までに累計4件のポジティブ・インパクト・ファイナンスの借入を実施しています。
ポジティブ・インパクト・ファイナンスは、サステナブルファイナンスの一種で、企業活動が環境・社会・経済に及ぼす インパクト(ポジティブな影響とネガティブな影響)を包括的に分析・評価し、当該活動の継続的な支援を目的とした融資です。企業の活動、製品、サービスによるSDGs達成への貢献度合いを評価指標として活用し、開示情報に基づきモニタリングを行い、エンゲージメントを通じて活動を支援していくことが最大の特徴です。
また、Jリートで初めてポジティブ・インパクト・ファイナンスの資金調達を行う等、取組の新規性・波及性が高く評価され、2023年2月に環境省主催の第4回「ESGファイナンス・アワード・ジャパン」の資金調達者部門において「環境大臣賞(銀賞)」を受賞しました。

オリックス不動産投資法人(OJR)保有不動産のグリーンビルディング認証、省エネ認証等の取得推進

保有物件の環境性能の客観性・パフォーマンスの可視化をはかるため、OJRでは積極的にグリーンビルディング認証、省エネ認証の取得を推進しています。
また、2020年10月には建物利用者の健康性、快適性の維持・増進を支援する建物の仕様、性能、取組を評価する「CASBEEウェルネスオフィス認証」をOJRが保有する「ラウンドクロス六本木」にて取得しました。
さらに2022年2月にはBELS ZEB Oriented 評価認証をOJRが保有する「ルナール仙台」にて取得しました。ZEBとは、快適な室内環境を維持しながら、建物で消費する年間のエネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物のことで、本物件はBELSのZEB認証制度で、ZEB Oriented 認証取得で40%以上の一次エネルギー消費削減を行っていることが認められました。
加えて2023年2月にはWELL Health Safety Rating(WELL健康安全性評価)を浜松アクトタワーで取得しました。WELL Health Safety Rating とは、新型コロナウイルスによるパンデミック等に対応するため、新しく公開された認証で、清掃・消毒手順や空気質・水質の管理といった評価項目に分かれており、従業員や施設利用者の健康や安全性に配慮した物件が運営・管理されていることを、第三者による審査に基づき、グローバル基準で評価するものです。

【特徴】
2023年3月31日時点でのグリーンビル認証取得物件床面積カバー率は84%。
詳細はESG レポートの26pをご覧ください。
https://www.orixjreit.com/file/esgreport-acf6ae56b98ae904a48819dcb9274862d39514a3.pdf

再生可能エネルギーの導入

2030年にOJRの電力使用量の50%を再生可能エネルギー由来とする目標(対象はスコープ2、スコープ3の管理権原を有する部分)を2023年9月に設定しました。

また、OJRが保有する「岩槻ロジスティックスセンター」にてCO2削減による気候変動対策推進を一層推進する目的とした太陽光パネルを通じた再生可能エネルギーの発電を行っています。

【特徴】
2020年2月末日にて当該物件に太陽光パネル693枚設置。2022年度は213,733 kWhの発電量となり、当該物件の年間実績需要電力量の約17%の電力を太陽光発電でカバーしました 。
太陽光発電用遠隔監視システムを利用し発電状況を遠隔にて日常的にモニタリングしており、常にリアルタイムで実績管理を行うことで、効率的な発電管理を実施しています。
その他にも実質再生可能エネルギー由来電力の導入を推進しており、OJR保有の8物件において使用する電力の全量をCO2排出係数がゼロとなる再生可能エネルギー由来の電力へ切り替えを実施しました。CO2排出量削減に加え、ESGへの関心が高いテナントへの訴求も視野に入れた取り組みです。
さらには、OJR保有のオフィス物件のLED化(共用部・テナント専有部とも)を推進しています。LED導入により、省電力化を実現でき、その結果CO2削減が可能になっています。今後オフィスにおける共用部・テナント専有部とも LED設置率100%を目指していきます。

TCFDシナリオ分析の実施

2020年9月に環境省による「令和2年度TCFDに沿った気候リスク・機会のシナリオ分析支援事業」の対象企業に選定され、2020年10月から12月にかけて、デロイトトーマツコンサルティング合同会社の支援のもと、シナリオ分析を実施しました。2021年4月にその結果を公表しましたが、2022年9月に第2回目のシナリオ分析を実施し、前回2021年4月の分析を深堀した内容の分析結果を公表しました。 その中で定量分析も開示しております。

また、上記に加えて、1.5度シナリオに整合性を取って2050年ネットゼロを目指していくにはどうしたらよいのか、目標削減経路のCRREM分析を以下の通り行いました。パスウェイ逸脱への対応としては、再エネ導入時期の前倒し、省エネ改修等の強化等が考えられる。またガス燃料、地域冷暖房由来の GHG は、各業界とも2050年カーボンニュートラルを掲げており、将来的にはその部分で原単位の低減が進むことが想定されます。
これらの主体的な施策と外的な要因とを組み合わせて2050年ネットゼロを目指すことになります。

詳細は2023年ESGレポートの68~71pをご覧ください。
https://www.orixjreit.com/file/esgreport-acf6ae56b98ae904a48819dcb9274862d39514a3.pdf

【特徴】
シナリオ分析作業は各部署から担当者を選任し、全社的なプロジェクトとして実施。役職員の意識向上に寄与。

ESG課題への取組方針の改定および2050年ネットゼロに向けたSBT認定と移行ロードマップ策定、...

当社は上場J-REITであるオリックス不動産投資法人(OJR)の資産運用を行っており、OJRとともにESG課題の認識と課題への取組を継続的かつ組織的に推進するため、以下の通り適宜対応しています。

① 「ESG方針」の制定(2023年3月改定)
② 「サステナビリティ委員会」の設置(原則、年4回以上開催)
③ 「エネルギー・温室効果ガス削減指針」(2023年9月改定)、「資源・廃棄物管理指針」「ESG調達指針」の改定(2021年9月)、「ESG投資・運用指針」の制定(2021年9月制定)
④ SDGsに関連した「マテリアリティ」の特定

ESG方針等の詳細はESGレポートの6pおよび60p~63pをご覧ください(2023年ESGレポート)。
https://www.orixjreit.com/file/esgreport-acf6ae56b98ae904a48819dcb9274862d39514a3.pdf

なお、OJRでは2023年8月9日に開催したステークホルダーミーティングでの各ステークホルダーの意見を踏まえ、1.5度シナリオに沿った2050年ネットゼロ目標に向けた移行ロードマップを策定しました。

(※)2023年OJR ESG レポート15p~21pをご参照ください。
https://www.orixjreit.com/file/esgreport-acf6ae56b98ae904a48819dcb9274862d39514a3.pdf

前述の移行ロードマップに沿って③ 「エネルギー・温室効果ガス削減指針」を改定し、その中でOJRのKPIも以下の通り改定いたしました。

上記KPIの達成状況は以下の通りです。

ESGに関する積極的な情報開示

当社およびOJRのESGに対する考え方や取組を、投資主をはじめとするステークホルダーの皆様に対してご報告することを目的として、ESGに関する積極的な情報開示を推進しています。
HP上でのESGへの取組の紹介や、ESGに関する考え方や取組を冊子に取りまとめたESGレポートの発行をしています。また、IR活動を通じて当社のESGへの考え方を投資家へ直接伝える機会を設けています。
さらに、各ステークホルダーの皆様からOJRのESG経営に対してご意見をいただく「ステークホルダーミーティング」を毎年開催し、そのディスカ ッション内容をESGレポート1 5p~21pに掲載しています。

【特徴】
ESGレポートは2023年10月に2023年版(日本語版・英語版を発行。GRIスタンダードの中核オプションに準拠しています 。
https://www.orixjreit.com/file/esgreport-acf6ae56b98ae904a48819dcb9274862d39514a3.pdf

各種公開報告書提出による報告

本機関は署名機関発行の各種公開報告書提出による報告となるため、取組事例の詳細について各機関HP等でご確認ください

ESGに関する積極的な情報開示

当社およびOJRのESGに対する考え方や取組を、投資主をはじめとするステークホルダーの皆様に対してご報告することを目的として、ESGに関する積極的な情報開示を推進しています。
HP上でのESGへの取組の紹介や、ESGに関する考え方や取組を冊子に取りまとめたESGレポートの発行をしています。また、IR活動を通じて当社のESGへの考え方を投資家へ直接伝える機会を設けています。
さらに、各ステークホルダーの皆様からOJRのESG経営に対してご意見をいただく「ステークホルダーミーティング」を毎年開催し、そのディスカッション内容をESGレポートに掲載しています。

【特徴】
ESGレポートは2022年9月に2022年版(日本語版・英語版)を発行。GRIスタンダードの中核オプションに準拠しています。
esgreport-6e30cb5c9ede0bbaa000f663c9f52086e9753f37.pdf (orixjreit.com)

オリックス不動産投資法人(OJR)でのグリーンボンドの発行、及びポジティブ・インパクト・ファイナ...

OJRは以下の通り、これまで3回グリーンボンドを発行してきました。

2022年3月に、国連環境計画・金融イニシアティブ(以下「UNEP FI」)が提唱したポジティブ・インパクト金融原則及び同原則モデル・フレームワーク(資金使途を限定しない事業会社向けの投融資フレームワーク及び不動産投資フレームワーク)に即した「ポジティブ・インパクト・ファイナンス」の取組としての資金の借入を実施しました。ポジティブ・インパクト・ファイナンスは、サステナブルファイナンスの一種で、企業活動が環境・社会・経済に及ぼすインパクト(ポジティブな影響とネガティブな影響)を包括的に分析・評価し、当該活動の継続的な支援を目的とした融資です。企業の活動、製品、サービスによるSDGs達成への貢献度合いを評価指標として活用し、開示情報に基づきモニタリングを行い、エンゲージメントを通じて活動を支援していくことが最大の特徴です。

今後もグリーンボンドの発行がESGへ配慮した資産運用のさらなる推進につながるとともに、ESGに関心を持つ投資家層の拡大を通じて資産調達基盤の強化を図っていきたいと考えています。

【特徴】

オリックス不動産投資法人(OJR)保有不動産のグリーンビルディング認証、省エネ認証の取得推進

保有物件の環境性能の客観性・パフォーマンスの可視化をはかるため、OJRでは積極的にグリーンビルディング認証、省エネ認証の取得を推進しています。
また、2020年10月には建物利用者の健康性、快適性の維持・増進を支援する建物の仕様、性能、取組を評価する「CASBEEウェルネスオフィス認証」をOJRが保有する「ラウンドクロス六本木」にて取得しました。
さらに2022年2月にはBELS ZEB Oriented評価認証をOJRが保有する「ルナール仙台」にて取得しました。ZEBとは、快適な室内環境を維持しながら、建物で消費する年間のエネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物のことで、本物件はBELSのZEB認証制度で、ZEB Oriented認証取得で40%以上の一次エネルギー消費削減を行っていることが認められました。

【特徴】
2022年3月31日時点でグリーンビル認証取得物件床面積カバー率83%。
詳細はESGレポートの27pをご覧ください。
esgreport-6e30cb5c9ede0bbaa000f663c9f52086e9753f37.pdf (orixjreit.com)

再生可能エネルギーの導入

OJRが保有する「岩槻ロジスティックスセンター」にてCO2削減による気候変動対策推進を一層推進する目的とした太陽光パネルを通じた再生可能エネルギーの発電を行っています。

【特徴】
2020年2月末日にて当該物件に太陽光パネル693枚設置。2021年度は194,570kWhの発電量となり、当該物件の年間実績需要電力量の約17%の電力を太陽光発電でカバーしました。
太陽光発電用遠隔監視システムを利用し発電状況を遠隔にて日常的にモニタリングしており、常にリアルタイムで実績管理を行うことで、効率的な発電管理を実施しています。

その他にも実質再生可能エネルギー由来電力の導入を推進しており、OJR保有の7物件において使用する電力の全量をCO2排出係数がゼロとなる再生可能エネルギー由来の電力へ切り替えを実施しました。CO2排出量削減に加え、ESGへの関心が高いテナントへの訴求も視野に入れた取り組みです。
さらには、OJR保有のオフィス物件のLED化(共用部・テナント専有部とも)を推進しています。LED導入により、省電力化を実現でき、その結果CO2削減が可能になっています。今後オフィスにおける共用部・テナント専有部ともLED設置率100%を目指していきます。

TCFDシナリオ分析の実施

2020年9月に環境省による「令和2年度TCFDに沿った気候リスク・機会のシナリオ分析支援事業」の対象企業に選定され、2020年10月から12月にかけて、デロイトトーマツコンサルティング合同会社の支援のもと、シナリオ分析を実施しました。2021年4月にその結果を公表しましたが、2022年9月に第2回目のシナリオ分析を実施し、前回2021年4月の分析を深堀した内容の分析結果を公表しました。その中で定量分析も開示しております。

また、上記に加えて、1.5度シナリオや2.0度シナリオに整合性を取っていくにはどうしたらよいのか、目標削減経路のCRREM分析を以下の通り行いました。

詳細は2022年ESGレポートの11p~16pをご覧ください。

【特徴】
シナリオ分析作業は各部署から担当者を選任し、全社的なプロジェクトとして実施。役職員の意識向上に寄与。シナリオ分析結果を中心に、OJRの気候変動対応や今後のESGへの取組全般について、2022年8月にステークホルダーミーティングを開催、ESG分野のご専門の方からご意見を頂戴しました。
詳細はESGレポートの17p~22pをご覧ください。
esgreport-6e30cb5c9ede0bbaa000f663c9f52086e9753f37.pdf (orixjreit.com)

ESG課題への取組方針の策定および改定

当社は上場J-REITであるオリックス不動産投資法人(OJR)の資産運用を行っており、OJRとともにESG課題の認識と課題への取組を継続的かつ組織的に推進するため、以下の取組を行っています。

「ESG方針」の制定(2021年9月改定)
「サステナビリティ委員会」の設置(原則、年4回以上開催)
「エネルギー・温室効果ガス削減指針」「資源・廃棄物管理指針」「ESG調達指針」の制定(2021年9月 改定)、「ESG投資・運用指針」の制定(2021年9月制定)
SDGsに関連した「マテリアリティ」の特定

ESG方針等の詳細はESGレポートの6pおよび60p~63pをご覧ください(2022年ESGレポート)。
esgreport-6e30cb5c9ede0bbaa000f663c9f52086e9753f37.pdf (orixjreit.com)

また、上記のESG方針等を踏まえマテリアリティに対応するKPI(数値目標)も設定しています。

マテリアリティに対応するKPI(数値目標)

上記KPIの達成状況は以下の通りです。

ESG課題への取組方針の策定および改定

当社は上場J-REITであるオリックス不動産投資法人(OJR)の資産運用を行っており、OJRとともにESG課題の認識と課題への取組を継続的かつ組織的に推進するため、以下の取組を行っています。

① ESG方針」の制定(2021年9月改定)
② サステナビリティ委員会」の設置(原則、年4回以上開催)
③ 「エネルギー・温室効果ガス削減指針」「資源・廃棄物管理指針」「ESG調達指針」の制定(2021年9月改定)「ESG投資・運用指針」の制定(2021年9月制定)
④ SDGsに関連した「マテリアリティ」の特定

ESG方針の改定について
2021年9月、本資産運用会社はESG方針及び付随する各種指針の改定とESG投資・運用指針の策定
を行いました。主な改定点は以下の通りです。

1. CO2排出削減目標を2030年35%削減に変更
2021年5月に地球温暖化対策推進法が改正され、2020年秋に宣言された「2050年カーボンニュートラル」を基本理念としてその実現が明記されました。これを受け、「エネルギー・温室効果ガス削減指針」を改定し、2050年カーボンニュートラルを目指し、2030年のCO2排出削減目標を2018年比35%に変更しました。

2. ESG要素の投資・運用意思決定プロセスへの組み込み
ESG方針に基づいた活動、ESG課題を考慮したサステナブルな資産運用を確実にするため、「ESG投資・運用指針」を制定しました。ESG方針に加え、UNEP FIの「責任不動産投資:RPI原則の10項目」を尊重、ESGの視点を投資・運用の意思決定プロセスの中に組み込み全社で対応していきます。
詳細はESGレポートの7p~15pをご覧ください(2021年ESGレポート)。
https://www.orixjreit.com/file/esgreport-a9b32b5f4fef6a22e52707d396d3deff7b48e552.pdf

また、上記の改定を踏まえマテリアリティに対応するKPI(数値目標)も変更いたしました。

マテリアリティに対応するKPI(数値目標)

ESG研修の開催

社内およびステークホルダーのESG推進の意識向上のため、定期的に社内向けおよびPM(プロパティ・マネジメント)会社向けのESG研修を開催しています。

【特徴】
《社内向け》
役職員向け研修のうち1回をESGにテーマを絞ったESG研修として開催しました。

《PM会社向け》
ESGの観点からより良いプロパティ・マネジメントをしていただくために、弊社と協働で具体的にどのようなことができるか、理解を深めていただくための研修を開催しています。

再生可能エネルギーの導入

OJRが保有する「岩槻ロジスティックスセンター」にてCO2削減による気候変動対策推進を一層推進する目的とした太陽光パネルを通じた再生可能エネルギーの発電を開始しました。

【特徴】
2020年2月末日にて当該物件に太陽光パネル693枚設置。年182,819kWhの発電量となり、当該物件の年間実績需要電力量の約15%の電力を太陽光発電でカバーしました。
太陽光発電用遠隔監視システムを利用し発電状況を遠隔にて日常的にモニタリングしており、常にリアルタイムで実績管理を行うことで、効率的な発電管理を実施しています。

ESGに関する積極的な情報開示

当社およびOJRのESGに対する考え方や取組を、投資主をはじめとするステークホルダーの皆様に対してご報告することを目的として、ESGに関する積極的な情報開示を推進しています。
HP上でのESGへの取組の紹介や、ESGに関する考え方や取組を冊子に取りまとめたESGレポートの発行をしています。また、IR活動を通じて当社のESGへの考え方を投資家へ直接伝える機会を設けています。

【特徴】
ESGレポートは2021年9月に2021年度版(日本語版・英語版)を発行。GRIスタンダードの中核オプションに準拠しています。
(2021年ESGレポート)
https://www.orixjreit.com/file/esgreport-a9b32b5f4fef6a22e52707d396d3deff7b48e552.pdf

オリックス不動産投資法人(OJR)でのグリーンボンドの発行

2021年7月1日にOJRは第3回グリーンボンドを発行しました。
本グリーンボンドの発行については中央、地方の様々な投資家から想定を大きく上回る需要をいただき、ESG投資への関心の高まりをうかがい知ることが出来ました。また本投資法人のESGの様々な取組を評価した上で投資表明を決断された投資家も存在し、結果的に購入されたすべての投資家が投資表明を実施する運びとなりました。
これらを踏まえまして、今後もグリーンボンドの発行がESGへ配慮した資産運用のさらなる推進につながるとともに、ESGに関心を持つ投資家層の拡大を通じて資産調達基盤の強化を図っていきたいと考えています。

【特徴】
グリーンボンドの発行状況

オリックス不動産投資法人(OJR)保有不動産のグリーンビルディング認証、省エネ認証の取得推進

保有物件の環境性能の客観性・パフォーマンスの可視化をはかるため、OJRでは積極的にグリーンビルディング認証、省エネ認証の取得を推進しています。
また、2020年10月には建物利用者の健康性、快適性の維持・増進を支援する建物の仕様、性能、取組を評価する「CASBEEウェルネスオフィス認証」をOJRが保有する「ラウンドクロス六本木」にて取得しました。

【特徴】
2019年4月18日時点でグリーンビル認証取得物件数延べ76物件、床面積カバー率76%。
詳細はESGレポートの38p~40pをご覧ください。
(2021年ESGレポート)
https://www.orixjreit.com/file/esgreport-a9b32b5f4fef6a22e52707d396d3deff7b48e552.pdf

TCFDシナリオ分析の実施

2020年9月に環境省による「令和2年度TCFDに沿った気候リスク・機会のシナリオ分析支援事業」の対象企業に選定され、2020年10月から12月にかけて、デロイトトーマツコンサルティング合同会社の支援のもと、シナリオ分析を実施しました。シナリオ分析の結果は、本年3月環境省から公表された「TCFDを活用した経営戦略立案のススメ~気候関連リスク・機会を織り込むシナリオ分析実践ガイドver3.0~」( https://www.env.go.jp/policy/policy/tcfd/TCFDguide_ver3_0_J_2.pdf )(3-24~40にOAM掲載)に掲載され、またOJRの38期(2021年2月期)決算説明資料38期決算説明資料(https://ssl4.eir-parts.net/doc/8954/ir_material_for_fiscal_ym/98889/00.pdf )(P34-P43)にも掲載しました。

【特徴】
シナリオ分析作業は各部署から担当者を選任してもらい全社的なプロジェクトとして実施。役職員の意識向上に寄与。シナリオ分析結果を中心に、OJRの気候変動対応や今後のESGへの取組全般について、2021年8月にステークホルダーミーティングを開催、リートやESG分野のご専門の方からご意見を頂戴しました。
詳細はESGレポートの21p~32pをご覧ください。
(2021年ESGレポート)
https://www.orixjreit.com/file/esgreport-a9b32b5f4fef6a22e52707d396d3deff7b48e552.pdf